プロローグ

「・・・・・・朝か。」
俺は何時もと同じ様に起きた。
ふと、時計を見る。七時半か・・・、早すぎたな。
「母さん。居るか?」
と、一階に向けて声を掛けてみる。


・・・・・・。
返事が無い。何時もは起きてる筈なのに、だ。

おっと、俺の名前は
風間 清龍だ。
日課・・・は特に無いが、このごろ俺に関する妙な噂が立っている。
伝説の生き物。龍の子孫だとか。
龍から人間が生まれるはず無いだろう・・・・・。

だが、この頃おかしい。
背中に時々鱗がある。普段道理、高校に通い、授業を終えて帰ってくる。


俺がこんなに喋る事は滅多に無い。幸運だったな。


ガタガタッ


何の音だ・・?

階段を下りようとしたが、階段が無かった。
「階段が無い・・・・?」

何時もは2階で寝ている俺だが、昨日の記憶が全く無い。
仮に此処が一階としよう。だとしたら何処かに上に上る階段がある筈だ。

家は3階建てだ。仮にも此処は一階。しかし玄関すら無い。
ふと見回すと、階段を見つけた。部屋の作りが違う。おかしい。

上ってみると、また同じような部屋で、同じような階段があった。




何十回繰り返しただろうか。体力を激しく消耗している。

そして、今思い出した。

「この家は、3階立てなんだ・・・。」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第60号
ページ番号
1 / 6
この作品について
タイトル
清龍物語
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第60号
最終掲載
週刊チャオ第67号
連載期間
約1ヵ月19日