プロローグ
「・・・・・・朝か。」
俺は何時もと同じ様に起きた。
ふと、時計を見る。七時半か・・・、早すぎたな。
「母さん。居るか?」
と、一階に向けて声を掛けてみる。
・・・・・・。
返事が無い。何時もは起きてる筈なのに、だ。
おっと、俺の名前は
風間 清龍だ。
日課・・・は特に無いが、このごろ俺に関する妙な噂が立っている。
伝説の生き物。龍の子孫だとか。
龍から人間が生まれるはず無いだろう・・・・・。
だが、この頃おかしい。
背中に時々鱗がある。普段道理、高校に通い、授業を終えて帰ってくる。
俺がこんなに喋る事は滅多に無い。幸運だったな。
ガタガタッ
何の音だ・・?
階段を下りようとしたが、階段が無かった。
「階段が無い・・・・?」
何時もは2階で寝ている俺だが、昨日の記憶が全く無い。
仮に此処が一階としよう。だとしたら何処かに上に上る階段がある筈だ。
家は3階建てだ。仮にも此処は一階。しかし玄関すら無い。
ふと見回すと、階段を見つけた。部屋の作りが違う。おかしい。
上ってみると、また同じような部屋で、同じような階段があった。
何十回繰り返しただろうか。体力を激しく消耗している。
そして、今思い出した。
「この家は、3階立てなんだ・・・。」
続く