壱~世界の破滅予知
んー・・・・朝かぁ・・・・
窓を開け、鳥のさえずりを聞き、のんびにとしていたチャオ。
シェリー・ネオン。
母親は謎の事故死。父親は、仕事場で死んでしまった。
小さい頃から1人で居たのだ。
父親が住んでいた、小さなアパートを使い、住んでいた。
「シェリーちゃん・・??」
「あ、はい。 今から出ますー」
そのアパートの管理人は、一番にシェリーを気遣ってくれている。
「今日から仕事なんだろう?? 別に仕事なんかしなくてもいいのに。」
「でも、心配かけたくないんです。 少しでもお金を出して楽にしてあげたいし。」
「別に良いんだよ。」
しぶしぶ手を振るシェリー。
ただ、金を稼ぐだけじゃなかった。
強くなりたい
ココロから思っていた。。。それだけじゃなかった。
謎の死を迎えた両親の願い。
((この世界の破滅を救って。))
天国へ上る階段への入り口にさしかかったとき。
看護婦から受け取ったメモに書いてあった。
当然。 その当時、チャオ年齢0歳だったので、よくわからなかった。
シェリーは、特別にアビリティが良かったわけではない。 オールBという、中間付近に居たアビリティ。
世界の破滅。 誰から聞いたのか。 何故親は知っていたのか。
誰も近くに親を知るチャオは居ない。少し上がったヒーローガーデンには、親を知るチャオが居るのだろうか。
それ以前に、ヒーローガーデンには、両親が居る。
ダークガーデンには居るだろうか。 暗い暗黒の地に、両親を知るチャオはいるのか。
願いを叶える。そのまえに、自分を強くする。
一つの願いでは、自分自身は動かなかった。
『失礼します・・・』
分厚い、重い扉をBのチカラで押す。
中には、シェリーの他に3匹しか居なかった。
『ココは、ライアーズ探偵事務所ですか・・・?』
「話は聞いているよ。 君は、、、 事務所入社希望のチャオだろう??」
ふっかふかのイスに座り、偉そうな口ひげを生やしたオヤジ。いや、オヤジチャオ。
その姿に、微妙に退く。
『えっと・・ シェリー・ネオンです・・・』
「でも生憎、今は受け付けてないぜ。」
「ボスが気軽に入社させるタチじゃないんだよね。」
サイドに立っているチャオ達が鼻で笑った。
「まぁでも。 場合によっては入れてやる。」
オヤジチャオは言う。
「「!?」」
サイドに立つチャオは、驚いた。
「これから偵察に行くところがあるんだ。来い。」
『・・・・はい。』