ジュエルのチカラ、今ここに!(その8) ページ2
「ば、馬鹿な。お前等は『わるいこ』の烙印を一生背負い続けることになるのだぞ。それでもいいのか!」
アメジストチャオは、その破壊力の凄まじさに狼狽します。なんとか避けられないものかと考えます。
「一生『わるいこ』でもかまわない!」
そんなアメジストチャオに対し、真っ直ぐな澄んだ瞳でエメラルドチャオが答える。
「な、なに?」
「そうだ、地上の愛と平和の為ならば。」
三人のジュエルチャオは、声をそろえます。
「でも、地上の愛と平和が守られても、あなた達がわるいこになっちゃうなんて、アタシは嫌ちゃお!」
ジュエルチャオ達の後ろで話しを聞いていたチャミー。
せっかく淀みの象徴であったジュエル四天王から転生し、新たな人生を歩みだしたジュエルチャオ達。
その人生の始まりからいきなり、わるいこの烙印を背負い生き続けなければならないなんて、かわいそすぎる。
「いいんだチャミー。」
そんなチャミーにエメラルドチャオが言います。
「おれ達は今まで、悪い事をしてきたちゃお。だから、わるいこって呼ばれても、それは仕方が無いちゃお。」
「でも!」
「チャミー、ここはジュエルエクスクラメーションのチカラの渦で満たされる!ジュエルチャオじゃないお前には、耐えなれない。早く去れ!」
ルビーチャオがチャミーに怒鳴ります。
口答えしようとするチャミー。
しかしその直前、サファイアチャオのチャオバトラーが回し蹴りをぶちかまします。
遠くへ吹き飛ばされるチャミーのチャオバトラー。
「チャミーを説得しようとしても、無駄だ。さあ、アメジストチャオを止めよう。」
三位一体の構えをとるルビーチャオ、サファイアチャオ、エメラルドチャオのチャオバトラー。
「いくぞ、ジュエルチャオ究極にして最強の奥義!」
「ジュエルエクスクラメーション!!!」
その時、天空に浮かぶエンジェル島の西方8キロの地点で、小規模ながら宇宙創造のビッグバンにも似た凄まじい爆発が起きた。