第十一話『刹那』

クロードの剣先が奴の肩を掠める。

???「くそっ・・・ここまでの者だったとは。あなどれん」

クロード「そんなことはどうでも良い。いい加減にお前の名前を教えろ!」

???「(こいつ、本当にクロードのようだ・・・だが、幼い。幼過ぎる。・・・・・・転生、か)良いだろう。私の名は、ユタだ」

"タイサ"が"大佐"だった頃の記憶。その中にあった。ユタという名前。

ント「ユタ?知ってるぞ。確か・・・」

一瞬後、ユタはクロードの足元に跪づいていた。

クロード「ユタ・・・・・・シュウヤをよくも・・・」

ユタ「シュウヤ・・・お前は、まさか!?」

クロード「そうだ!僕は、シュウヤの弟だ!!!」

鈍い音の後。
ユタと名乗った純白のチャオは、その体の色とは対照的な黒い繭に包まれていた。


このページについて
掲載号
週刊チャオ第323号
ページ番号
11 / 12
この作品について
タイトル
星風の夜
作者
チャフカ(エキドゥナファン)
初回掲載
週刊チャオ第317号
最終掲載
週刊チャオ第324号
連載期間
約1ヵ月17日