第十一話『刹那』
クロードの剣先が奴の肩を掠める。
???「くそっ・・・ここまでの者だったとは。あなどれん」
クロード「そんなことはどうでも良い。いい加減にお前の名前を教えろ!」
???「(こいつ、本当にクロードのようだ・・・だが、幼い。幼過ぎる。・・・・・・転生、か)良いだろう。私の名は、ユタだ」
"タイサ"が"大佐"だった頃の記憶。その中にあった。ユタという名前。
ント「ユタ?知ってるぞ。確か・・・」
一瞬後、ユタはクロードの足元に跪づいていた。
クロード「ユタ・・・・・・シュウヤをよくも・・・」
ユタ「シュウヤ・・・お前は、まさか!?」
クロード「そうだ!僕は、シュウヤの弟だ!!!」
鈍い音の後。
ユタと名乗った純白のチャオは、その体の色とは対照的な黒い繭に包まれていた。
続