第九話『怒り』

ントは、ボロボロだった。
意識が無い。


ドビュー「おい、ントをこんなにしやがって・・・ただで済むと思うなよ・・・っっぅぅぉおおおお!!」
???「何っ!?」

ドビューの剣先が奴の肩を掠めた。


ドビュー「次は、外さん」

???「(今の攻撃は、なかなか。だが、)無駄だ」


奴の手の平からの炎弾。
落下。
アスの手下からの、追い討ち。


ドビュー「・・・っ。(なんだこいつ・・・)」

ドビューの意識が遠のく。



クロード「ぅぅあああ!お前ら~~~!ふざけるなぁ・・・」


???「まだ、仲間が居たのか。まぁ、良い。お前一人で、何が出来る?」


クロード「・・・ぶっ潰す・・・・・・」

クロードは、呟く。


クロードの剣が振られる。その一振りで、手下の大半が吹き飛んだ。

???「(ほぉ。なかなか)お前の名前は何だ?」

クロード「そんな事を聞いて、どうする!」

???「私の名前を知りたくは無いのか?」

クロード「(何なんだこのチャオは。どうしてこんなにも、余裕なんだ?)」

???「どうなんだ?小僧?」

クロードは、初めて怒りを覚えた。
だが敢えて、それを口に出す事はしなかった。
脳裏でわずかにざわめく記憶が、クロードを抑え付けていた。

クロード「そんなに知りたきゃ教えてやるよ。僕の名前は・・・・・・・・・・・・クロードだ」

奴の目から、光が消えた。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第321号兼ライトカオス記念号
ページ番号
9 / 12
この作品について
タイトル
星風の夜
作者
チャフカ(エキドゥナファン)
初回掲載
週刊チャオ第317号
最終掲載
週刊チャオ第324号
連載期間
約1ヵ月17日