第九話『怒り』
ントは、ボロボロだった。
意識が無い。
ドビュー「おい、ントをこんなにしやがって・・・ただで済むと思うなよ・・・っっぅぅぉおおおお!!」
???「何っ!?」
ドビューの剣先が奴の肩を掠めた。
ドビュー「次は、外さん」
???「(今の攻撃は、なかなか。だが、)無駄だ」
奴の手の平からの炎弾。
落下。
アスの手下からの、追い討ち。
ドビュー「・・・っ。(なんだこいつ・・・)」
ドビューの意識が遠のく。
クロード「ぅぅあああ!お前ら~~~!ふざけるなぁ・・・」
???「まだ、仲間が居たのか。まぁ、良い。お前一人で、何が出来る?」
クロード「・・・ぶっ潰す・・・・・・」
クロードは、呟く。
クロードの剣が振られる。その一振りで、手下の大半が吹き飛んだ。
???「(ほぉ。なかなか)お前の名前は何だ?」
クロード「そんな事を聞いて、どうする!」
???「私の名前を知りたくは無いのか?」
クロード「(何なんだこのチャオは。どうしてこんなにも、余裕なんだ?)」
???「どうなんだ?小僧?」
クロードは、初めて怒りを覚えた。
だが敢えて、それを口に出す事はしなかった。
脳裏でわずかにざわめく記憶が、クロードを抑え付けていた。
クロード「そんなに知りたきゃ教えてやるよ。僕の名前は・・・・・・・・・・・・クロードだ」
奴の目から、光が消えた。
続