RUNNER ~斬首の日々
CHAOBBSを見ながら、
ハンドルネーム―通称、斬首は身悶えていた。
何がそうさせるかというのはいつものあいつである。
「斬首死ねって、もう死んでるかw」
「黙れネックカット」
「斬首~切られた首~」
「1200円で上手い棒は120本買える」
その名は、ぼーぼー。
彼は俺をけなし、馬鹿にして、
3の倍数がつくときに俺をアホにさせる。
だから上の「1200~」の発言を君たちに説明するには、
俺はアホにならないとイケナイという制約があるのだ。
くそっ…。
…でも、彼は俺の正体を知らないだけなのだ。
俺の正体を知らないだけ…。
『RUNNER ~斬首の日々』
俺は青いジーンズと白いTシャツを着る。
最近は暑い日々が続いている。
俺にはこれくらいの軽装で十分だ。
そして、忘れてはならないのが黒いニット帽と、そして、
一丁の豆腐…じゃない、黒い銃だ。
いつかはこれでぼーぼーを殺してやろうと思うが、
いかんせん、ネットではどうしようもない。
サーバーを逆探知するという手があるらしいが、
俺はそこまでPCには詳しくはないのだ。
一体どうすれば…。
と、その時、ケータイがなる。
…女友達のメールかと思いきや、妹だった。
「何だよ…腕斬。(妹のコードネームは腕斬である。)」
「お兄ちゃん、随分とお疲れのようね。
寝過ぎなのよ。今何時だと思ってるの?」
「オマエには関係ないだろ。良いじゃねぇか。
学校がない日くらいぐだぐださせてクレよ…。」
「…そうも言ってられないの。テレビを見て。」
「ん?」
斬首はぱちっとテレビをつける。
すると、そこには思いがけないニュースが流れていたのだった。