第六話 短弓か?対魔法か?
旅立ったのはいいが、持っているものといえば、少ない食料と折りたたみ式のテント、愛用の武器と魔道書しかなかった。
ファング「この武器と魔道書じゃあなぁ・・・とりあえず、新しいのを探そうぜ。」
ファングの提案で、クロウ達は、まず武器から探すことにした。
とりあえず、街で一番の品揃えと言われている、「ラ・ファルス」という武器屋へと立ち寄った。
レイラ「ん~、やっぱり短弓か・・・それとも対魔法の弓かなぁ・・・」
ミラ「あら? レイラが武器で迷ってるなんてめずらしいじゃない。」
レイラ「やっぱり、これから魔法使ってくる敵も多いだろうし。それ考えたらこっちかなって。」
ミラ「そうねぇ・・・短弓も対魔法もいいけど、レイラにはこっちじゃない?」
ミラが指差したのは短弓。
レイラ「え?対魔法の方が絶対使えると思うのに。」
ミラ「レイラの弓の腕があれば、短弓でも十分よ。・・・それに、遊牧民時代に使ってたのも短弓なんでしょう?」
レイラ「そうね・・・やっぱり、短弓の方がいい。ミラ、ありがと。」
あの時の記憶は忘れたくない―レイラはそう思った。
ミラ「私は軽めの槍にしたんだ。この軽い身のこなしを利用したいしねw」
レイラ「・・・・」
ミラ「さぁ、男どもの武器選びは終わったかな?」