Dr.コチョー診療所
ーそこに島があるから、チャオが居るー
>繋がりがあるようで、まったく関係ありません。
ーそこに患者が居るから、医者が居るー
ざざぁという、波の絶え間なく音が鳴る島。チョグニ島がそこにある。そこの、岬に建っている、古びた診療所。
そこに向かって、あつい日差しを背に歩いてくる、白衣を着たチャオが歩いてきた。
Dr.コチョー診療所 ~既存の名前に〈チャ行〉を入れ込めば何とかなると想っていた時代~
診療所に着いた、若いチャオ。
「やっと来ましたか。お待ちしておりました。」
そう話してくるのは、ここの島の村長らしい。若いチャオは、にこりと少し笑みを浮かべた。しかし、悲しそうにも見える目だ。
「こんにちは!私はここの看護婦です。」
元気の良い、看護婦。この看護婦も、昔は大学病院に勤めていたらしいが。
>チャオなのに。
とりあえず、一通りお世話になる人には顔を合わせた。その日は、診療所の整理をして、寝た。
>仕事しろよ!
後日。診療所に新しい医者が来るというので、子どもたちがたかって寄ってきた。この若い医者は子どもに優しいらしい。診療所じゃ何にも出来ないだろという風に、子どもたちを説得し、外で遊ぶことにした。
>仕事しろよ!!!
「行くぞー、みんな!」
ひときわ、海の男らしい子どもがいた。ダークチャオでもないのに、ぽよがウニになっている。
そして、その子のかけ声でみんなが一斉に「おーっ」と叫んだ。
「良い場所があるのさ!先生もいこうよ」
一人の男の子がそういう。若いチャオはここでだめというわけにもいかないなと思い、一緒に行くことにした。
>子供たちと交流を深めるのも、医者の仕事です(キリッ
そこは、海岸だった。砂浜が広がっている。子どもたちは、楽しそうに遊んでいる。
水遊び。若いチャオはそれを見たことがなかった。都会の汚水がそれを阻んでいた。
>プール行けよ
そうして、夕暮れになってきた。
帰る前に、若いチャオにあのウニの男の子がいった。
>もうちょっと男の子チャオに対して優しさのある呼び方はないのか。
「孤島にいる、チャオの先生。だから、コチョー先生って呼ぶ!」
>まぁ、こいつもこいつでなかなかなのだけど。
「・・・そうか。ありがとな。」
若いチャオはここに来て、初めてしゃべった。
>嘘つけよ!!
そう思っているうちに、もう夜になっていた。
コチョー先生は診療所に帰っていった。
>どんだけ物思いに耽っていたんだこのAI