チャオチャオデパートについたときには、もう夜中になっていたちゃお、

でも、デパートの中はすずしくて、明るかったちゃお、

「リングも持ってきたチャオ!!ポヨ売り場はどこちゃお!?」

死に物狂いで探すムー。
その時に、ひとりの声が聞こえたちゃお、

「カラフルでよりどりみどりのポヨ、一つ20リング!!!新発売だよ~~~!!!!」

「あ!!!あっちちゃお!!!」

僕は全力で走ったちゃお!!!

そこでは、たくさんのポヨが壁にぶら下がってたチャオ、

「僕のポヨはあるちゃおか~?鮮やかな黄緑色で、ひとつの長い傷がついたポヨだから、すぐわかるはずちゃお!!!」

全てのポヨを見渡したチャオ。

たくさんのチャオたちが、売られたポヨをつかみとってゆく。

「ん~~~~~僕のポヨ~~~~~!!!!」

その時、一番はじっこに傷の付いた黄緑色のポヨがあった。

「あったちゃお!!!!」

僕は手をのばしたちゃお、でも、僕の身長じゃとどかないちゃお、僕は、一生懸命背伸びして手を伸ばしたチャオ!

「もう・・・・ちょっとちゃお・・・・・・」

でも、どこかのおばさんチャオがせっせと僕のポヨをつかんで、レジに持っていこうとしたチャオ。

「ああ!!!おばあさん!!!それ僕のポヨなんだちゃお!!!返してよ!!!」

でも、おばさんは僕をにらんで、

「私が先に見つけたんだから、私のものよ!!」

僕はあきらめずに、

「ねぇお願いちゃお!!買うなら他のポヨにしてよおお!!!!」

「ダメ!!!このポヨは子供のタカシちゃんにぴったりなんだから!!!あなたがあきらめてちょうだい!!」

おばあさんはせっせとレジへ向かっていってしまった。

「うぅ・・・・・」

僕は、泣きそうになったチャオ、でもこらえて、おばさんのあとをこっそりついていったちゃお。

おばさんは家に入っていてしまった。

「もう戻ってこないんだ・・・・・・・」

僕は悲しくなって泣いたちゃお。

そのとき、おばあさんの家から子供がうれしそうに飛び出してきたちゃお。

「あっ!僕のポヨをつけてる!!」

その子の表情は、とっても嬉しそうだった。
僕は、喜んでもらえて、とてもうれしかった。そして、ポヨのことはあきらめた。

その時、僕の横に青い鮮やかなポヨが転がっていた。

「あ、ポヨだ!!」

僕は代わりにこれをつけたちゃお。そして、家に帰って水にうつった僕を見たチャオ。

青いポヨは、水や、空のようないい色で、僕はすぐ気に入った。とっても嬉しくなった。僕は、水に映った僕の嬉しそうな顔が、誰かに似てると感じた。そう、あの僕のポヨをつけた子の顔にそっくりだ。

「わかった!!このポヨは、あの子のものなんだ!!」

僕は、面白くてふきだした。

僕は、これからこのポヨを落とさず、たいせつにしたいと思った。

次の日、あのポヨがついているかどうか、水にうつった僕の顔を見た。

「たいへんちゃお~~~!!!!腕がないちゃお~~~~~!!!!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第131号
ページ番号
2 / 2
この作品について
タイトル
風人読みきり小説★ポヨの行方
作者
風神(風人,カビキラー,ダン)
初回掲載
週刊チャオ第131号