=【炎の世界編】=第23話

前回のあらすじ

やっと帰れると思ったチャオルカ。
しかし!反対に『戻ってくる』と言っているチャルガ。
結局チャオルカが崩れ、帰ってくることに・・・。
しかもフレアスまでついてきて・・・。
チャオルカのストレスが溜まるのが感じられます(笑



「・・・うぉえ。こんなに揺れたっけか?」
「さあ・・・来る時はそんなに・・・うっ・・・。」
「どうでもよい、早く行くぞ。」

何でテメェは平気なんだよ・・・そうチャオルカは言いたかったが
どうせ言っても何にもならないのでやめておいた。

「えっと・・・ここは・・・第4シェルターだな。」
「よかった~、ちょうどここで。」

そう。
ちょうどここはチャオルカ達の住んでいるシェルターだった。

「・・・何だここは・・・。」

フレアスは目を丸くして周りを見ている。
  
「鉄の街・・・?要塞には見えんが・・・。」
「あ~、ここ俺達の町だから。」

フレアスにはこの機械が溢れている町を「要塞」と思えたらしい。

「じゃ、僕は家でいろいろ準備してくるよ。」
「おう・・・って俺は何もやることないんだよなぁ・・・。」

実はチャオルカは一人暮らしをしている。
なので親に断ってくることも必要ない。

「・・・ならば俺を案内してくれ。」
「・・・しょうがないか。」

とりあえずフレアスにここを案内することにした。

「じゃ、まず学校から。」
「『がっこう』?なんだそれは。」
「あ・・・ファントムも同じ事言ってたな・・・。」

そう。
地上のチャオは『学校』というものを知らない。
地上では教育は各家庭で行われる。
なので地上に『字』というものは無い。

「でも学校直ってるかなぁ・・・。」
「?・・・壊れているのか?」
「テメェが壊したんだけど・・・。」
「・・・記憶に無い。」
「・・・操られてたんだからしょうがないか・・・。」

案の定、学校は壊れたままであった。
まだ所々に火事の跡が残って見える。

「・・・これは俺が?」

チャオルカは静かに頷いた。

「何故・・・俺が・・・。」
「いいさ。過ぎた事は。
 今はテメェを操ってた奴探してぶっ飛ばすのが先だ。」
「チャオルカ・・・。」


こうして一日が過ぎていった・・・。



つづく 

このページについて
掲載号
週刊チャオ第44号
ページ番号
27 / 41
この作品について
タイトル
パラレル・チャオ・ワールド
作者
ドロッパ(丸銀)
初回掲載
2002年10月7日
最終掲載
週刊チャオ第86号
連載期間
約1年19日