=【炎の世界編】=第22話

前回のあらすじ

目を覚ましたフレアス。
その本性は結構馴染みやすかったりする(笑
そして地下に帰る方法を知っているのはフレアスのみであった・・・。



「で?どうやって帰んだよ。」
「言ったろう、チャルガにしか教えんと。」
「ぐっ・・・テメェまだそんなことを・・・。」
どうやらフレアスはチャオルカのことを
からかって楽しんでいるようだ。
「確か・・・光の能力者が必要だったな。」
「光!?・・・俺?」
「貴様ではない。
 貴様ではないが、別の奴に空間の歪みを作らせた覚えはあるのだが・・・。」
しかしその能力者が分からないと話にならない。
しかも分かったとしても、そのチャオがデビルなら結果は見えている。
『帰れない』だ。
「ほう・・・また何か困っているようだねぇ。」
「あ!またアンタいつの間に!」
いつの間にやら部屋にはウィンが居た。
「アンタ・・・ずいぶん暇そうだな。ほんとに神様か?」
「うっ・・・一応この世界を作ったのは僕だよ。」
「そういえばフレアスを操っていたのは誰なんだよ!」
「それは秘密さ。今話しちゃったらつまらないだろう?」
「話せ。さもなくば・・・。」
「ふふふっ、僕を倒す気かい?僕を倒せたら教えてあげるよ。」
「貴様・・・神とて許せん!」
フレアスが回復しきっていない体で能力を発動した。
「ヴォルケーノクラッシャー!!」
ウィンの周りに炎が現れ、取り囲んだ。
そしてフレアス自身の手にも炎が宿っている。
「ああ~!!火事になるよ~!」
チャルガはこんな中でただ一人火事のことを気にしていた。
他はフレアスとウィンに視線が注がれている。
「フン・・・これで身動きとれまい。くらえ!焔の裁きを!」
フレアスの手に宿った炎がウィン目掛けて飛んでいく。
だがウィンは少しも動揺することなくその場に立っている。
「ふふふ・・・裁くのは僕一人で十分さ。」
ウィンに炎が直撃した・・・かに見えた。
しかし倒れているのはフレアスだ。
そこに居るチャオ達には何が起きたのか分からなかった。
「勝ち目の無い勝負に挑むなんてね。命は大切にしなくちゃ。
 一度は死んだ身なのだから。」
「ぐっ・・・貴様・・・。」
フレアスはまた気絶した。
「って、ああ~!フレアス気絶したら
 帰り方分からねぇじゃねぇか!」
「ふむ・・・じゃあ僕がフレアスの勇気に免じて 
『時空の裂け目』を作ってあげるよ。」


―数分後。


「ほら出来た。」
「すげぇな・・・さすが神。」あんなに帰り方について悩んでいたのに、 
ウィンは簡単にそれを作ってしまった。
この世界でもここの奴にとっても次元の違う奴っているのだな、とチャオルカは思った。
「戻るときはどうするの?」
チャルガの発言に一同は驚いた。
「も、戻る!?何言ってんだチャルガ!  
 こんなあぶねぇとこ早く離れるぞ!」
「確かに・・・今この地上は危ないな。   
 チャオルカ君の言うとおりだ。」
今回影の薄かったファントムの初発言。
「でも・・・一度関わった事だし、 
 能力だって僕達まだ使えないし・・・。」
「平和な地下に戻るんだから、能力なんぞ必要ねぇ!」
「それに・・・ビーチャル置いてくわけにもいかないし・・・。」
「あ・・・すっかり忘れてた。」
今ビーチャルはビターと何処かへ行ってしまっていた。
その『何処か』が分かれば苦労はしないのだが・・・。
「・・・ああっ!もうしょうがねぇ!明日にゃぁ戻るからな!」
「本当にそれでいいのかい?」
「ああ。もう決めちまったよ! 
 で?どうやって戻んだ?」
「裂け目をそのままにしておくよ。それなら帰れるだろ?」
「おし!分かった!帰るぞチャルガ。」
「・・・ちょっと待った、俺も連れて行け。」
「フレアス!?・・・ああ!分かったよ!連れて行くよ!」
少しチャオルカは半狂乱状態だ。
「じゃ、また明日ねファントム達。」
そして裂け目をくぐって行くチャオルカ達であった・・・。


つづく


今年も最後か~。
今年やり残した事といえば・・・ブロードバンドアダプタ!(笑
今年中に買えないかも・・・。

この小説を見てくれている皆様!(多分居ない
今年はご愛読有難うございました。
また来年も頑張りますのでよろしくお願いします!
ではまた来年!

はっぴぃにゅ~いや~☆

このページについて
掲載号
週刊チャオ第43号
ページ番号
24 / 41
この作品について
タイトル
パラレル・チャオ・ワールド
作者
ドロッパ(丸銀)
初回掲載
2002年10月7日
最終掲載
週刊チャオ第86号
連載期間
約1年19日