最終回
あらすじ…
「チャチャだよぉ。チャチャ達はドリームタウンに連れて行かれたミッズを助けに行ったけど、そこにステラっていうわがままお坊ちゃまみたいなんがいてミッズを返しそうにもないんだよぉ!
どうしよっかな…?」
ステラは指(あんのかどうかは知らん。)を鳴らした。
途端に、かなり大きい機械が煙の中から出てきた。
その上に鳥かごらしき物がガタガタ揺れていた。ミッズが中にいた。
「ミッズ!」
4人が叫んですかさずステラの方へ振り向いた。
「…どうした?助けないのか?おっと、いけねぇ。忘れ物しちまった。取りに行ってくる、じゃあな。」
ステラが歩き出すと、我慢し切れなかったかチャルが飛び掛った
「調子に乗るのもいい加減にしろよなぁ!」
後数十センチでチャルのパンチがステラの背中にクリーンヒットする…はずだったが…。
「なっ!?」
ステラが消えていたのだ。いや、チャルの後にいたのだ。
「僕に逆らうのも、かなり調子に乗ってると思うよ。」
そうささやくとステラはナイフを出した。
「ステラ!やめて!」
ミッズの声を聞いたステラはキッと睨んで消えた。
「チャルも…これ以上…ステラを…。」
「どうしてだよ!元々アイツがお前をさらったんだ!そんな奴に味方する気なのかよ!!」
「違うの!そういうつもりじゃないのよ!ステラ…もとはムーンタウンの目立たない子供だったのよ!目立たないってのは…友達も全く相手にしないから…多分、その復讐で…。」
涙目になっていた。
「その通りだ。」
気がつけばステラが立っていた。自分の情けない過去を明かされても気にしてないようだ。顔だけは。
「これ以上誰かに言われて欲しくなかった…君達は生かせておけない!」
そう言うと、小型爆弾を取り出していた。
「そんなの間違ってる!」
ココアがステラを止めた。
「飛ぶしか取り得がない魔女は黙ってろ!!」
「ステラ…、これ…あなたの一番の親友からの物よ…。」
ココアはペンダントを差し出した。
ステラはびっくりしてペンダントをみつめていた。
「これは…メルリの…。なんでお前が持ってるんだ?」
「メルリちゃんが引っ越す前に持ってきてくれたわ。そしてこう言ったの、『このペンダントに願えば精霊のチカラで叶えます。』って、
そのかわり『これ以上、悪い事しないでください。優しいままのステラがいいから』って!」
ココアがペンダントを投げ渡した
「…これはどうも。だが、今からここを爆破する−…。」
ステラが消えた。そして…
ドーーーーーン
すさまじい音がしてドリームタウンそのものが壊れようとしていた。
「フン…。」
くずれていく夢の町を見つめつづけていた。がメルリがココアに伝えたあの言葉がステラの頭の中でぐるぐるしていた。
はっと我に返ると、涙があふれていた…今まで泣いた事ないのに…そしてペンダントを握り締めて願いをこめた。
「みんなを助けてください…みんなを助けてください…みんなを…助けて・・・っ…!!」
気がつくとムーンタウンの人々は元の町に戻っていた
「どうして…?だろ…?あ…ミッズ…ペンダント…」
チャノピはミッズのひもだけになってしまったペンダントを見つめた。
「ゴメン…ステラに…壊された…。」
「そういえばステラは!?」
そこへ、あの会社員がやってきた。
「おーい!あっちで子供のチャオがーっ!」
5人が駆けつけると、そこにはステラがいた。
「すでに息を引き取っている…可哀想に…。」
「・…ステラ…。」
ステラの顔はほんの少し笑ってるかのように見えた。
……終わり……