~第4巻 今必要なモノ~
☆前回までのあらすじ☆
勇者に憧れていたヴィーズはあるひ勇者の剣を抜いた。もう憧れている立場じゃない。 勇者なんだ!!
そんなところに流離いのラインが仲間になった。闇を使う、言葉遣いか悪いヤツ。
そして森の中で1人の女の子チャオにあって・・・
☆
ヴィーズ『直してくれてサンキュ・・・名は?』
『私の名前ですか?チョコと言います・・・。』
ライン『ふぅ~ん・・・俺、ラインたぜ。』
ヴィーズ『オレはヴィーズ。』
チョコは、茶色いチャオで、肩には白いポーチをさげている。
中にはさっきの葉や、薬、包帯などが詰められている。
ヴィーズは察しが良いためか、チョコが医者だと言うことが解った。
チョコ『お二人は・・・旅をされて居るんですか?』
ヴィーズ『あぁ。 コックも医者も居ない二人旅だ。』
ライン『お前って~医者か~? 俺は悪を使うんだぜ。』
チョコはラインの口調に怖じ気付いた。 そしてその仲間である
ヴィーズにも恐怖感が伝わってくる。
チョコ『いっ・・・医者ですけど・・・』
ヴィーズ『もし良かったら・・・』
ライン『無理だぜ。コイツには。』
ヴィーズはチョコに『一緒に旅してくれないか・・・?』と訪ねた。二人は薬も、包帯も持っていなかったし、不器用だったからだ。
チョコ『わ・・・私で良いなら。。。』
ヴィーズはチョコの手を引っ張る。
ヴィーズ『そういう答え、待ってた。』
ヴィーズきチョコに微笑みかけた。
二人は走っていく・・・
ライン『おい 待てって! おいてくなよ馬鹿二人!』
走っていくと・・・・ 屋敷があった。不気味だ。
ギィ・・・・ギギギギ・・・
ドアを開ける。
チョコ 『無人館ですか・・・・』
ヴィーズ 『みたいだな。』
こんな所にのこのことやってきて・・・・タダじゃ済ませないわね・・・・。
奥から黒いモノが出てくる。ラインは息をのみ、チョコは退く。ヴィーズは口元をにやりとさせた。
ライン(こいつ・・・・戦いたくてウズウズしてんのかァ?)
ヴィーズは図星だったが・・・・
いざ戦ってみるとそんなモンじゃない。
ラインは剣を出し ヴィーズは構える。 チョコは神経を集中させている。
ラインはオーラを漂いさせ、叫んだ。
ライン 『ダーク・・・・ソードッ!!』
ヴィーズは印を結び唱える。
ヴィーズ『ウィング・ダビデ!!』
光る手でダビデの星を描きその中から力のこもった風が吹き荒れる。
何時間経ったか。 未だに決着は付かない。
ライン 『ダーク流星群!!』
流星が流れる。
ヴィーズ『ライト海山土雷!!』
海の怒り・水と 山の怒り・木々と 土の怒り・岩 そして雷の怒り・稲妻が落ちる。
3人はやった!と思ったが相手は・・・
これで終わりよ。
と言葉を吐き、目を3人に向けた。
万華鏡写、死悪夢眼!!(マンゲキョウシャ、シアクムガン)
3人の目には同じモノが映った。
奴が3人いる・・・・ 言葉を言おうとしている・・・
ココの空間ではアタシの良いなりになるの。あなた達3人を殺したいと願えば一発よ。
・・・・・3人は硬直する。
そして・・・次の時、3人には別のモノが移る。
ヴィーズには父親が死んだ瞬間を、
ラインには 剣が自分を攻撃した瞬間を。
チョコには 医療ミスで2人を殺してしまうこと。
1人1人の悪夢が終わり、正気に戻ると3人は同時に思った。
ーーーヤツにはこのままじゃ殺されるーーーーー
ーーーマジで殺されるーーー
ーーー怖いーーー
ーーーーーー強くならなくちゃ、強さを手に入れなくちゃーーーーーー
と。
ヴィーズは没頭する2人を引きずり、逃げた。