LAST

「では―」

「今から言うことにはうそが含まれているかもしれません 想像の部分もありますから―」

「あなたとレストランに居たチャオとは幼馴染だった すべてはここから始まります」

「あなたはからくりなどの仕掛けがだいすきです」
「ガラスの仕掛けや部屋の向きが変わったことなどでわかります」

着た時窓からは崖が見えた。しかし少し前あがったときには窓から崖は見えなかった。

「ここは推測ですがあなたは仲良しだったレストランのチャオさんをだましましたね」

「そう、落とし穴にはめてやった あのときはほんの遊び心からだった」
ロビーのチャオが言う

「たかが落とし穴にはめただけ 誰もがそう思うでしょう しかしレストランのチャオさんは無二の親友であったあなたに裏切られたと思った」

「なぜならそのあとあなたが逃げたからです」

ロビーのチャオがまた言う
「逃げたんじゃない 俺はここに着てこの宿を作った それだけだ」

「でも彼にしてみれば自分を捨てられたと思ったことでしょう そして彼はあなたをここで見つけた」

「なぜ探していたかは解りません またやり直したかったか,恨みが込みあがってきていたか・・・」

「それはともかく彼はあなたに捨てられたと思ったことで、こころに深い傷がついた それがかれの寿命を縮ませた」

「あなたもこのことを知っていたかもしれません しかし今聞いたにせよあなたの心にも傷があるはずです」

「もうすぐあなたにも寿命が来るでしょう―」

そこにはすでにロビーのチャオはいなかった

このページについて
掲載号
週刊チャオ第118号
ページ番号
6 / 7
この作品について
タイトル
名探偵チャポン 金竜山の怪
作者
チャピル
初回掲載
週刊チャオ第116号
最終掲載
週刊チャオ第118号
連載期間
約15日