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「終わりだよ。家に帰ってゆっくり休んでくれ」
男の言われるがままに、目隠しをした状態で部屋を出た。車に乗り込み、しばらくして止まる。
目隠しを外されて、車から出される。そして、車はどこかへ消えていった。
そんな夕刻。手にはあの腕輪。
一応持って帰ることにした。思えば、どうしてあそこにいたのだろうか。
帰ってまずやったことは、通報。幻覚剤を飲まされた。
通報が終わり、安心しているところにあのチャオがチャオのままやってきた。
「お前は!?」
「安心するチャオ。もうお別れチャオ。楽しかったチャオ」
そういうと消えていった。幻覚をまだ見ていたのかもしれない。
腕輪を観察していると、何か深い傷跡があるのを発見した。
どうやら、文字になっている。良く目を凝らして見る。
「これがお前に付いている糸の代わりだ」
--[マリオネット]終