エピソード1「ある日・・・」

ある住宅地にすむ少年、雲野勇。小学5年生。
彼は、学校でいじめを受けたため、ずっと学校を休んでいた。


・・・コノモノガタリハ、ダレガオコシタノダロウ。

ソレハ、ダレニモワカラナイ。チャオタチイガイハ・・・。


~マジンジラ・エピソード1~

ある日、勇は母からお使いをたのまれて、久しぶりに外へでていた。

・・・誰にも見つからないように・・・

・・・・チャォ・・・・・。

そろそろ歩いていた勇は、突然の声にびくつく。

「誰!?」

その声は、ごみ捨て場のダンボールから聞こえる。



声の正体は、ダンボールに入れられた2匹のチャオだった。

1匹はピュア、もう1匹は金色。

「お前ら・・・もしかして・・・・・」

勇も事を察した。このチャオ達は、捨てられたのだ。

それも、厳重に保護されているはずのチャオが、
犬や猫のようにゴミの中に捨ててある。

チャ・・・

ピュアのチャオが、力尽きたようにへたりこむ。
それを金色チャオが必死にささえる。

一瞬、勇の心に、チャオの声が聞こえてきた。

(ボクタチ、生キタイ・・・。タスケテ・・・)

勇は、少しばかり迷ったが、チャオを家に連れて行く事にした。


・・・モノガタリハ、ハジマッタ。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第120号
ページ番号
1 / 6
この作品について
タイトル
マジンジラ
作者
もぐもぐら(木琴)
初回掲載
週刊チャオ第120号