エピソード1「ある日・・・」
ある住宅地にすむ少年、雲野勇。小学5年生。
彼は、学校でいじめを受けたため、ずっと学校を休んでいた。
・・・コノモノガタリハ、ダレガオコシタノダロウ。
ソレハ、ダレニモワカラナイ。チャオタチイガイハ・・・。
~マジンジラ・エピソード1~
ある日、勇は母からお使いをたのまれて、久しぶりに外へでていた。
・・・誰にも見つからないように・・・
・・・・チャォ・・・・・。
そろそろ歩いていた勇は、突然の声にびくつく。
「誰!?」
その声は、ごみ捨て場のダンボールから聞こえる。
声の正体は、ダンボールに入れられた2匹のチャオだった。
1匹はピュア、もう1匹は金色。
「お前ら・・・もしかして・・・・・」
勇も事を察した。このチャオ達は、捨てられたのだ。
それも、厳重に保護されているはずのチャオが、
犬や猫のようにゴミの中に捨ててある。
チャ・・・
ピュアのチャオが、力尽きたようにへたりこむ。
それを金色チャオが必死にささえる。
一瞬、勇の心に、チャオの声が聞こえてきた。
(ボクタチ、生キタイ・・・。タスケテ・・・)
勇は、少しばかり迷ったが、チャオを家に連れて行く事にした。
・・・モノガタリハ、ハジマッタ。