特別「マイ珍」外伝 ページ1
・・・・・・ザザッ・・・ザーザザッ・・・・・・ザッ・・・・・・
・・・・・・・・・ブオンッ
目の前に突然、大きな顔が映った。
「おお、やっと起動するやつが現れおったか!
よーし成功じゃ!!」
「・・・ココハ・・・?」
辺りを見回してみると、自分は大きな機械の中に入っている事が認識できた。
さらに、自分が入っている物と同じ物が、右に9台並んでいた。
「ここはこのワシ、Dr,エッグマン様の秘密基地じゃ!
お前はワシに作られたロボット、名づけて・・・
E−110Σ(シグマ)じゃ!!」
突然自分の頭に、何か文章が入り込んできた。
「・・・リョウ、カイ、シマシタ。ワタ、シノ、名前ハシ、グマ。
Dr,エッグマ、ンニ、ツクラ、レタ、ロボット。
ココハDr,エッグマンノ秘密,基地」
上手くしゃべれない。
なんだか体が硬くて,思うように動かない。
「ふーむ、まだ動き出したばかりで上手くしゃべれんのじゃな。
無理もあるまい。お前にはワシの持ちうる技術を全てつぎ込んだからの」
そうか。動きにくいのにもそういう理由が・・・
でも前の体はもっと・・・
・・・・・・前の体?
「どうしたのじゃ?」
その声を聞いてはっとした。
「・・・イエナンデモアリマセン」
「そうか。早速だがお前にはある任務についてもらうぞ」
そう言うとエッグマンは部屋のドアを開けた。
「ついてこい」