第八話「今明かされる、マグナムの超無敵殲滅崩壊的新機能!!」 ページ2

「うわっ!撃ってきやがったぜ、エッグマンのヤツ!!」
向こうの飛行船はやはり戦闘モードも組み込まれているのか。
「どうするんだ、テイルス!何か対抗できる武器はないのか?」
だが、俺が話し掛けてみても、テイルスは操縦桿を握ったまま動かない。
「・・・お、お~い。テイルス~?」
もう一度話し掛けると、テイルスは肩で笑い始めた。
「・・・・・・フッフッフ。フッフッフッフッフッフ。
まさかこんなにも早く、あれの威力を見せつけるチャンスがやってくるとはね・・・・・・・・・」
!やばい!テイルスの目が異常だ!
それはさながら自作の発明を自慢する、科学者のように光に満ち溢れている!!うっ、まぶしい。
「ソニック!ナックルズ!よく見ておいてね!!
これが科学の、そして僕の力どぅわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
もうだめだ。こうなったらテイルスは誰にも止められない。
ソニックはというと・・・・・・
・・・・・・こっちもだめだ。一番テイルスのことをよく知っているからこそ、
もうこの世の終わりかというくらいにガタガタ震えている。
エミーに追い掛け回されたときでもこんなにはならないのに。
きっと過去にさぞかしひどい目にあっているのだろう。
「くらえ、超無敵殲滅崩壊的新機能おおおおおおォォォォォォォ!!!!!!
超無敵殲滅崩壊的バーニングレンジャ・・・じゃなくてレーザー!!!!」(ちなみに作者はバーニングレンジャーの事を全く知りません。あしからず。)
テイルスがそう言って謎のスイッチを押すと、突然マグナムのしたからものすごい数の光の線がのびた。
おそらくマグナムの腹部から射出されているのだ。
それはエッグマンが放った大量のミサイルを圧倒的に凌駕してしまうほどの超無敵殲滅崩壊的特大量であった。
それらはホーミング性能を持っているらしく、ミサイルにまとわりついてチリ一つ残さず破壊してしまった。
ちなみに、この日は西の空の色が一瞬変わったと巷で大騒ぎだったらしい。
「な、なんじゃと!?あの小さな飛行機のどこにそんなエネルギーが!?」
さすがのエッグマンも、これには驚きのようだ。
「おのれ、ならばこれはどうじゃ!!」
戦闘用パネルのすみにある警告マークの書かれたボタンを、エッグマンは力いっぱいたたいた。
すると飛行船の後ろから数機の戦闘ロボットが射出された。
「そいつらにはそんなほそっちょろいレーザーなど全く効かぬぞ!!ほーっほっほっほっほっほ!!」
しかし、テイルスは動じていない。また肩で笑い出した。
「くらえ、第二の超殲滅崩壊的無敵新機能おおおおおおォォォォォォ!!!!!!」
熟語の順番が違うぞ、テイルス~っ!!
「超無敵殲滅崩壊的エネルギーハンマー!!!!」
レーザーの発射が止まり、今度は超特大の光のハンマーが飛び出してきた。
「何イイイイイイイィィィィィィィィィィィ~ッ!!!!(注:エッグマンです。)」
その超無敵殲滅崩壊的特大ハンマーは、エッグマンが放った戦闘ロボットたちをいとも簡単に下へ叩き落した。
「おお、すごいじゃねえか、テイルス!!」
俺がそう言っても、テイルスは攻撃の手を緩めない。
ついにはさっきのレーザーに加え、大量のミサイルとバルカン砲を乱射し始めた。
「ヒャハハハハハハハハハハハ!!!!落ちろぉ~エッグマンんんんんんんんんん!!!!」
ぬお~っ!目が正気じゃねええええ!!
「そ、そんな・・・・・・!助けっ・・・・・・・・・」
エッグマンももう逃げるのに必死だ。
この分だと燃料切れで落ちるかミサイルの爆発に巻き込まれて落ちるかしかのどっちかしかないのでは?
「テ、テイルス・・・・・・止めっ、止めて・・・・・・」
俺は恐怖に脅えながらも必死でテイルスに言った。
しかしやっぱりテイルスには聞こえていないらしい。
そのときだった。
ミサイルの一つが誤作動でこちらに戻ってきて爆発したため、俺たちはマグナムもろとも地上に落ちていった。
ちなみにテイルスは落ちているあいだも笑いつづけ、ソニックは落ちているあいだも震えつづけていた。

その光景をエッグマンは、ぽかんと見つめていた。
「・・・・・・なんじゃったんじゃろうか・・・・・・・・・・・・」

   ~続く~

このページについて
掲載号
週刊チャオ第19号
ページ番号
12 / 16
この作品について
タイトル
マイルス君の珍妙な一日
作者
マッハ(服部)
初回掲載
週刊チャオ第3号
最終掲載
週刊チャオ第22号
連載期間
約4ヵ月14日