第七話「追撃!エッグマンの飛行船」
前回までのあらすじ
エッグマンにさらわれてしまったチップ。
身動きできないソニックとテイルス!!一体どうなる?
俺はナックルズ・ザ・エキドゥナ。
ナックルズと呼んでくれ。
はあ・・・・・・参ったぜ。
まさかあんなくだらない理由でエンジェルアイランドから落ちちまうとはな・・・・・・・・・
おっと、どんな理由かは聞かないほうがいいぜ。
きくと痛い目をみるぜ。俺がみせるぜ。
という訳で、俺はトルネードに乗ってエンジェルアイランドへ帰ろうと、テイルスの工房に向かっている。
こんな事頼めるのはあいつぐらいだからな。持つべき者は友だぜ。
この丘を上ればテイルスの工房が見えてくる・・・・・・はず・・・・・・なのに・・・・・・
「な・・・なんだ・・・・・・一体何があった!?」
そこにあるのは、いつもの工房ではなく、その残がいとおもわれるガレキの山だった。
まだ火がついているのを見ると、ついさっき何かあったばかりみたいだ。
その近くでもがいてる青いのと黄色いのは・・・・・・まさか!
「ソニック!テイルス!!」
そのまさか、だった。しかし、一体全体何がどうなってやがるんだ?
何でこいつら、機械のアームに捕まってるんだ?
「ナックルズ!!」
「よーう、ナッコゥズgood timing!!早いとここいつをはずしてくれ!!」
ソニックの要望に答え、俺はアームをはずしてやった。
「ありがとうナックルズ!」
「サンキューナッコゥズ!助かったぜ!!」
「なーに、いいってことよ。それにしても何があったんだ?」
テイルスは、これまでに起こった事を全て説明してくれたぜ。
さすが、記憶力は伊達じゃないな。
「・・・・・・なるほどな。じゃあお前らはこれからそのチャオを助けに行くのか?」
あたりまえの事だが、一応聞いてみた。
「トーゼンだよ!!チップに何かされる前に助けるんだ!!」
「アームの件もきっちり仕返ししておかないとな!!」
・・・・・・・・・やっぱりな。ほとんど予想通りの返事だ。
「よし!俺もお前らと一緒に行ってやる。
これ以上エッグマンの好きにさせておくわけにもいかないしな!」
「ありがとうナックルズ!」
少し前にも聞いたセリフだ。
「しかし、どうするんだテイルス?
トルネードはあのガレキに埋もれちまったぜ?」
「へっへー、こんな事もあろうかと、新しいのを作っておいたんだ。」
そう言うと、テイルスは尻尾から謎のリモコンを取り出し、(ゲッ)
かなりの数のボタンのうち1つを押した。
すると、地面が割れて、中から俺の知らない型の飛行機が出てきた。
それにしてもテイルスの尻尾って・・・・・・・・・・・・・・・
「ジャーン!これが僕が作った新型機、
名づけてマグナムだよ!!」
「い、いつの間に作ってたんだ!?」
「ヘっへー、すごいでしょ!
特長はなんと言っても風の抵抗を受けにくい細長いボディ、
上下左右に五段階変形する可変翼、
腹部と後方合わせて12も搭載されているジェット噴射機、
それに・・・・・・・・・」
「わーっ、わかった、テイルス、すごいすごい!!」
テイルスが自慢げに語っていると、ソニックが突然止めた。
無理も無いだろう。あのまま話させておくとだんだんエスカレートして、
しまいには自分がメカいじりを始めたきっかけまで話しそうだからな。
実は俺も止めようと思っていたところだ。
「まだまだこんなもんじゃないよ、このマグナムには・・・・・・」
まっ、まだ続けるつもりか?
「ち、ちょっと待った、テイルス。
気持ちはわかるが、急がないとやばいんじゃないか?」
「はっ!そうだった!!
急いでチップを助けに行こう!!」
・・・・・・フ~ッ。
どうやら目的を思い出してくれたみたいだな。
安心してから、俺たちはマグナムに乗り込んだ。
「じゃ、行くよ?マグナム、はっし~ん!!」
テイルスがエンジンを入れると、マグナムは唸りを上げて走り始めた。
「そういや、何でマグナムって名前なんだ?この飛行機・・・・・・」
俺は素朴な疑問をぶつけた。
するとテイルスは、
「そりゃ、ソニックと来たらマグナムしかないでしょ!!」
と答えた。
(何だ?どういう意味だ?
どういう意味なんだ~???)
俺のそんな疑問をよそに、マグナムは飛び立つのであった・・・・・・・・・。
(どういう意味なんだ~!!!???)