第五話「衝突」 ページ1

前回までのあらすじ
エッグマンは、Σにまた命令を下すのだった。

「フフフ・・・・・・ワカル、ワカルゾ・・・・・・!
コノレーダーサエアレバスグニ回収デキル・・・・・・!」
数時間後、ミスティックルーインの上をまたロボットが飛んでいました。
そのロボットの腕にはカオスエメラルドが抱えられています。
「フフフ・・・アノ家ニチャオガイルノカ・・・・・・」
そう言って、ロボットが向かった家は・・・・・・

「あ、ソニック!チャオが目を覚ましたよ!」
「ホントか!?」
「チャ、チャオ~?」
テイルスの工房では、傷ついたチャオが目を覚ましたところでした。
「大丈夫?僕はテイルス」
「おいおいテイルス、チャオにそんなこと言って通じるのか?」
「コミュニケーションだよ、ソニック。せめて形だけでもね」
するとそのチャオは、テイルスが差し出した手にすりよってきました。
「チャオ~♪」
「あっ、よかった、僕のこと気に入ってくれたみたいだよ」
それを見て、ソニックもチャオに何か言おうと考えました。
「お、俺はソニック。よろしくな」
そう言ってソニックも手を差し出しました。すると、
「チャオ~♪」
と言って、ソニックの手にもすりよってきました。
「お、どうやら俺のことも気に入ってくれたみたいだな」
「よかったね、ソニック」
テイルスが言うと、ソニックはまたチャオに向かって言いました。
「いいか?お前はテイルスに助けてもらったんだ。感謝しろよ?」
チャオはその言葉を理解したのかわかりませんが、またテイルスにすりよってきました。
「へへっ。ねえソニック、こいつに名前をつけてあげようよ。どんなのがいいかな?」
「お、そうだな。・・・・・・・・・・・・よし、
こいつはテイルスに似てるからテイルス2号!!」
「・・・・・・・・・ネームセンス0だよ、ソニック。
・・・・・・第一それって名前っていう?」
「ん、そうか?それじゃあ、そうだな・・・・・・・・・・・・よし、
テイルス2はどうだ?」
「・・・・・・・・・・・・さっきとあまり変わらないよ、ソニック」
「なんだよ、じゃあお前は何がいいんだ?」
ソニックにそう言われて、テイルスも考え始めました。
「・・・・・・・・・・・・・・・チップなんて、どう?」
「チップか・・・・・・・・・・・・いい名前だな!
よし、今日からお前の名前はチップだ!」
それを聞くと、チップは嬉しそうにテイルスの顔に飛びついてきました。
「チャ~オ~♪」
突然の事だったので、テイルスは後ろにあおむけになって倒れてしまいました。
「うわっ、くすぐったいよ、チップ、だめだってば、アハッ、アハハハッ、アハハハハハハッ!」
ソニックもそれを見て、少し笑みを浮かべました。

そのときです。
突然工房の天井の一部が砕けました。
「危ない、テイルス!!」
ソニックは崩れ落ちる工房から、テイルスを抱えて脱出しました。
「突然どうなってるんだ!?」
「ああっ、僕の工房が~!!」
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!チップは無事か!?」
「う、うん、大丈夫だよ!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第7号
ページ番号
7 / 16
この作品について
タイトル
マイルス君の珍妙な一日
作者
マッハ(服部)
初回掲載
週刊チャオ第3号
最終掲載
週刊チャオ第22号
連載期間
約4ヵ月14日