第二話「エッグマンの企み」

前回までのあらすじ
テイルスは自分そっくりの傷ついたチャオを拾い、手当てしてやるのだった。

さて、そんなことがあった数日前・・・

エッグマンは自分の基地で、何かよからぬ事を企んでいました。
「フフフ・・・ついにこの時が来た。
最強の軍団の完成じゃ!あとはこいつらをエメラルドと融合させれば・・・」
エッグマンが何か機械のスイッチを入れると、目の前のモニターに地図が映し出されました。その地図には、7つの印がついています。
「ほお・・・なかなか骨が折れそうじゃ。ここから一番近いのは・・・・・・」
さらにボタンを押すと、地図が拡大されて基地の近辺が表示されました。
「ミスティックルーインか。よし、1つ目のエメラルドは楽々ゲットじゃ!」
エッグマンは、マイクに向かって言いました。
「E−110Σ(シグマ)!Σ、応答せい!」
そう言うと、スピーカーから感情の無いかのような声がしました。
「ナンデショウカ、Dr,エッグマン?」
「よいかΣ!急ぎの用じゃ!大至急司令室までくるのじゃ!」

エッグマンが司令室で待っていると、ロボットが入ってきました。
「遅いぞΣ!通信から7分も経っているぞ!」
エッグマンが言うと、ロボットは驚いた様子で言いました。
「デ、デスガエッグマン様・・・ワタシハチョウド警備ノジカンダッタモノデ・・・」
「わしは言い訳を聞くためにお前をここに呼んだんじゃないわっ!」
ロボットは頭を下げました。
「モウシワケゴザイマセン、エッグマン様・・・」
「ふん、まあよい。お前にこれから一つ任務を与える」
エッグマンはモニターの電源を入れると、大きな宝石が映りました。
「これと同じ物がミスティックルーインのどこかに落っこちておる。
見つけ出して、こいつと近づけてくるのじゃ」
そう言ってエッグマンが出したのは、テイルスが拾ったチャオでした。
「さあ、これ以上の説明はいるまい。いざゆけ、Σよ!
お前は今まで作り出したE−100シリーズの中でも
最高の機体じゃ!期待しておるぞ!」
「リョウカイシマシタ、Dr,エッグマン。」
ロボットはそう言って,チャオを抱えて部屋を出て行きました。

「・・・・・・機体だけに、期待しておるぞとは、
我ながらグッドジョークじゃ!ホーホッホッホッホッホ!!」
・・・さて、エッグマンの世界制服は、現実のものとなるのでしょうか?

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第4号
ページ番号
2 / 16
この作品について
タイトル
マイルス君の珍妙な一日
作者
マッハ(服部)
初回掲載
週刊チャオ第3号
最終掲載
週刊チャオ第22号
連載期間
約4ヵ月14日