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Some days later…


連れ去られた二人のチャオ。


彼らを取り返すべく、ユウヤの新たな任務が


「場所はどこだ?」
「こ こ だ よ。」
「・・・骨が折れそうだ。」
「頼むぜ? 大将♪」


                始まる


ユウヤ達に立ち塞がる新たな敵

「泣いて喜べ!敵さんの情報だ。」
「レイヴァン…早かったな…」
「奴らの幹部は計5人。 そんでもってだ。
 その連中は自分たちのことを…HOWLING BEASTと呼んでいる。」

「HOWLING…BEAST。 【吠える獣】…か」
「どうやら…ただの迷子探しとはいきそうにないらしい。
 虎穴にいらずんば虎子を得ず。 骨が折れるどころかしゃぶられそうだな?」

「全くだ。」


彼をサポートする味方も登場。

「人は見かけによらないわね。あんたがそんな凄腕のエージェントだなんて。」
「誰だ?」
「誰…ってちょっと。 あれだけ身体ベタベタ触っておいて忘れるなんて最低よね。」
「随分と手が早いな 大将?」
「茶化すなよ。 なぜお前がこの通信に?」
「おぉっと。彼女も本作戦の立派な一員として参加してもらった。」
「アオイよ。よろしく。」
「お前に頼むような事はないと思うがな。」
「あれ? あなたが右手に握っているそれも。私の専門なんだけどなぁ~?」


そして物語全体の鍵となる存在。

「そうさ!お前達はただの子供ではない。むしろ子供と呼ぶかすら怪しい」
「私もゼルも子供だよ!!」 「…その根拠は何…?」
「人間ではないからさ!お前達は人とは異なる生物。
 そしてお前達は動物や獣とも違う、人間に代わりすべての生き物を滅ぼす能力を持った…」


              「悪魔だよ」


「HOWLING BEASTとは言ったものだな。」
「大将 それはどういう意味だよ?」
「奴らが皆、俺を執拗に付けねらうのは理解した。
 連中の動きは人とは思えない…まさに獣の様な野生の動きだ。
 だがな…追い詰められたときに異常な狂気と獲物をぶら下げて現れる姿は獣も、人間もそう変わりはしない。…と思っていた。」

「おい?どうした?」

「あれは…もう獣でも…何でもねぇ・・・・・・」


「ラシェル・・・あいつが言っていた事正しいみたいだよ…」
「そんなことないよ!」
「何の根拠もない言葉を言うな!!!」


「…ゼル…?」
「僕は…見たんだ。あいつが、僕から得た情報を元に生み出した…生き物を。」
「…い…生き物?」
「……あんなのどんな図鑑にものってないよ。それにあれは…あれは……」


「今の文明が形成されるに至って、科学技術は大きく進歩してきた!
 月日を重ねることによって新たに開発され、日々進化をしていく科学技術とは裏腹に、なぜ人間という生き物が!科学を駆使し、恩恵を得る対象そのものは退化していたのだ!!その下に踏み潰されているたくさんの犠牲に目をつぶってな!」

「…」

「これこそ人間の圧制から解放し、上に立つ新たな生物だ!」

「人間がどれだけ腐敗しているか…。
 嘆く気持ちもわかるな。だが、腐りかけた人間とはいえそんな丸々腐ってるのに支配される気は毛頭ない。」

「何だと?」

「それにな。そいつはもう生き物なんかじゃない…」


              「化け物だ」


「おい・・・・?いったいどうしたんだ!?状況を報告しろ!!」
「ちょっと!ちゃんと返事をして!! ユウヤ!!」
「パパ…パパぁ…!」
「…お父さん!」


              「悪い しくじった。」


              Lord The Second Chapter

                 COMING SOON

このページについて
掲載日
2009年1月31日
ページ番号
30 / 31
この作品について
タイトル
Lord
作者
キナコ
初回掲載
週刊チャオ第319号
最終掲載
2009年5月12日
連載期間
約1年17日