24話 ~あっけない最後~
チャルン 「ハハハ!御目出度い奴らだな。」
大きな声であざ笑うとプラム達を軽蔑してみた。
プラム 「油断は禁物だぜ。」
チャルン「勝てもしない相手にぶつかっていく方がどうかしてるのさ。」
チャルンは視点をずらしルナを見た。
チャルン 「ま、その女が妙に気にかかるがな…。」
視点を戻し、プラムに向かってこういった。
チャルン 「後10秒待ってやろう、まぁ、無駄な事だが」
カウントダウンが始まりチャルンがカウントする。
10、9、8…
フェリル 「どうするの?このままじゃ…」
5、4、3…
ロンチャオ 「逃げる気はない、のか?」
プラム 「ああ…」
1、0!
カウントダウンが終わりチャルンは向かって来た。
プラム達はすぐさま陣をくみ、防御した。
チャルン 「後悔させてやる!」
そう言うと右腕にエネルギーをためはじめる。
とてつも無い邪気を感じられる。
1メートルくらいの大きさになると、補充が終わった。
チャルン 「ネオグラビティ!」
手にためていたエネルギーを放出した。
すると、レーザーのようになりプラムに向かってくる。
プラム 「叩ききってやる。」
斧を思いっきり叩き付けると奇怪な音を出す。
しかも球体は消えず、斧と押し合っている。
プラムが押されぎみである。
プラム 「ちぃっ」
横飛びで緊急回避をする。
地に直撃すると地面はかたちを変えグニャグニャになった。
ルナ 「あれは重力の弾よ、立ち向かうのは不可能よ。」
チャルンはまたエネルギーを貯めはじめる。
今度は両手で貯めている。
チャルン 「これはどうかな?」
チャルンはプラムに近付いて2メートルぐらいのところで両手を開いた。
チャルン 「グラビティバースト!」
両手から黒いジェットのような物が出て来た。
凄い勢いで飛んでくるのでガードするので精一杯だった。
プラム 「ぐ…は…」
プラムは壁に叩き付けられ、倒れた。
ティカチャル 「プラムさん!」
返事はない、倒れ込んだまま身動き一つ見せない。
チャルン 「まずは、1匹。」
ルナ 「く…、このぉ」
ルナはその飛び道具を思いきり投げ付けた。
それに応戦しロンチャオも銃を打ちつける。
チャルン 「グラビティドーム」
黒いバリアを出すと銃の弾は弾きかえされる。
併し、ブーメランはバリアを壊しチャルンの右腕の人さし指を切断してしまった。
チャルン 「な、ぐぉぉ!」
チャルンは切られた指を押さえ喚く。
切られた部分いは血が無く、暗い気が溢れ出てきている。
チャルン 「く、そぅ、貴様ぁ!何だその武器はその刃、何処で手に入れたぁ!」
大きな声でルナに向かって怒鳴りつける。
ルナ 「………」
チャルン「答えろ!その刃は……異界の物かぁ!?」
ルナは何も答えないが、チャルンはひたすら問い続ける。
とても焦っているようである。
ルナは飛び道具を大きくあげ投げ付けた。
何かに刺さったような鈍った音がしてチャルンは倒れた。
ロンチャオ 「どういう事だ、こうも簡単に…。」
フェリル 「倒れるなんて。」
ルナは歩いていき、飛び道具をチャルンから引き抜いた。
そして、振り返り喋った。
ルナ 「お話しします。」
ロンチャオ「それが良いぜ、納得いかねぇ。」
続く