ラストマン

2×××年。
ある郊外のまちでも、チャオ追放が起きた。

「・・・もう、レースも出来ないのか?」
「何やら、カオス教の人間の追放も始まったらしいぜ。」
「僕たちは死ぬんだな。」
「諦めるな、全国のチャオを集めればきっと・・・。」

日本では政治の腐敗が始まった。
政府は悪の組織とからみ、選挙を独占し、
ついには独裁者が現れてしまった。

その独裁者の政治で、国は腐敗。
失業率30%オーバー。餓死者50万人突破。
しかし、何の対応もなかった。当然のことだが。

数百年前だっただろうか。
ある年にゲームから実体化をさせる「ゲームリアル」が出来て、
目を付けられたチャオは、大量に作られた。
そして、カオスも誕生。カオス教という宗派も生まれた。

そして、作られたプロフェッサー。
彼は奇想天外な機械の製造で、軍事力を米国以上にした。
だから、世界は独裁を止めることは不可能だった。

今。起きている、チャオ追放。カオス教追放。
彼らは北海道に逃げた。
なぜなら核実験の失敗で、九州四国はやられていたからだ。
ついでに、この失敗で人口はおびただしく減った。
ビルは崩壊して、風景は砂漠と森林、
そして、いくつかのまちだけとなった。

独裁は数十年中断された。
何者かがゲームリアルのデータを盗んだのだ。
しかし、その回数分は一回あり、まだ使えたので、
政府はそれを血眼になって探した。

しかし、結局その使い道は判明しなかった。

何も起こらなかったので、政府は又独裁を始めた。

でも、確かに生まれていたのである。そこから。
ゲームリアルの一番強いモノが出せるそれから。
流石、政府といったところか。その強さのほどは。

生まれてきた物は政府への反乱軍によって引き取られた。

ただのチャオ、いやそうではなかった。

そのチャオは何かを持っていた。

でなければこんな言われ方をされない。

ラストマン。

この作品について
タイトル
ラストマン
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第191号