第七話【未来】

「チャオリュウン。か・・。」
ジュエチャは眉を潜めた顔だ。

「ねぇ。チャックス。」
そんな事を気にせず、チビッチャが呼びかけた。

「?。なーに?チビッチャ。」
「アソコに行ってみれば分かるんじゃない?」
「アソコ?」
「アソコだよ!アソコ!」
チャックスは全く分からないようだ。首をかしげている。


「・・・・・・。」
ジュエチャは悲しそうな表情だった。
「どうかしたの?顔は真っ青よ?」
チャックスが心配そうに見つめた。
「いや・・・・・大丈夫だ。」


気付いてしまった。チャオリュウンがどんな男か。そして、どんなに恐ろしいか。
過去にもいた・・・。あの男と瓜二つだ。
ジュエチャは汗を流していた。恐怖に脅えている様だった。

「ジュエチャ!付いて来て!」
元気な声だった。何もかも吹き飛ばしそうな。
「何処に行く・・・。チビッチャ。」
「占ってみるんだ!君の未来!」
「未来・・・・・、か。」

そう言う前に、チビッチャはジュエチャの手を掴み、全速力で走った。

後に、チャックスが残された。

「え・・・まってよぉ~~。」




「ハァ・・・・ハァ・・・。」
「は、早いよ・・。ジュエチャ・・。」
「お前が遅いだけだろ。」


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第54号
ページ番号
1 / 3
この作品について
タイトル
小説~「狂世界」
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第54号
最終掲載
週刊チャオ第62号
連載期間
約1ヵ月26日