第七話【未来】
「チャオリュウン。か・・。」
ジュエチャは眉を潜めた顔だ。
「ねぇ。チャックス。」
そんな事を気にせず、チビッチャが呼びかけた。
「?。なーに?チビッチャ。」
「アソコに行ってみれば分かるんじゃない?」
「アソコ?」
「アソコだよ!アソコ!」
チャックスは全く分からないようだ。首をかしげている。
「・・・・・・。」
ジュエチャは悲しそうな表情だった。
「どうかしたの?顔は真っ青よ?」
チャックスが心配そうに見つめた。
「いや・・・・・大丈夫だ。」
気付いてしまった。チャオリュウンがどんな男か。そして、どんなに恐ろしいか。
過去にもいた・・・。あの男と瓜二つだ。
ジュエチャは汗を流していた。恐怖に脅えている様だった。
「ジュエチャ!付いて来て!」
元気な声だった。何もかも吹き飛ばしそうな。
「何処に行く・・・。チビッチャ。」
「占ってみるんだ!君の未来!」
「未来・・・・・、か。」
そう言う前に、チビッチャはジュエチャの手を掴み、全速力で走った。
後に、チャックスが残された。
「え・・・まってよぉ~~。」
「ハァ・・・・ハァ・・・。」
「は、早いよ・・。ジュエチャ・・。」
「お前が遅いだけだろ。」
続く