第1幕

昔々、ある所におじいさんチャオとおばあさんチャオがいました。でも今はもういません。
ある日、おじいさんチャオは山へ修行に、おばあさんチャオは川へ洗濯に行きました。
おばあさんチャオが川で洗濯をしていると、川上からとんでもないモノが流れてきました。
そのとんでもないモノとは…
真っ黒なチャオの卵だったのです!


     それゆけ!極悪チャオ・クロン 番外編
         ~クロンの極悪桃太郎~


おばあさんチャオは、真っ黒な卵を拾い、慌てて洗濯物と一緒にカゴに入れて持ち帰りました。
おばあさんチャオが家に着いた頃には、おじいさんチャオも汗だくになって戻ってきていました。

「ばあさんや、この卵は食えるんかの?」

「じいさん、そりゃありませんよ。」

おじいさんチャオとおばあさんチャオは、卵をどうするかで悩んでいました。
しばらくして、おばあさんチャオが何かを思いつきました。

「じいさんや、いっそこの卵を孵してみたらどうですかねえ。」

「そうじゃのう。でもどうやって孵すんじゃ…?」

「そうですねえ…暖めてみたらどうですかねえ。」

おばあさんチャオがそう言ったあとすぐ、タマゴの中から声が聞こえました。

「わかってんならとっとと卵から孵せチャオ!このボケナス!」

おじいさんチャオとおばあさんチャオは、一瞬自分の耳を疑いました。
そして、タマゴを暖めようとしておばあさんチャオが飛びついた瞬間、
タマゴが割れて、中から黒いチャオが現れました。
黒いチャオは、生まれてすぐにこう言いました。

「俺様は極悪チャオ、クロン様だチャオ!最後まで俺様の卵を温めなかったジジイとババアはとっととキビ団子作って俺様によこすチャオ!」

おじいさんチャオとおばあさんチャオは、クロンが生まれてすぐに言葉を話すことに驚きを隠せない様子でした。
そして、すぐにおじいさんチャオとおばあさんチャオはキビ団子を作り始めました。

「その調子でどんどん作れチャオ!あと、毒まんじゅうも忘れるなチャオ!ケェーッケケケケ!」

果たして、クロンは何を企んでいるのでしょう…

このページについて
掲載号
週刊チャオ第129号
ページ番号
1 / 4
この作品について
タイトル
クロンの極悪桃太郎
作者
あらら(ボロット)
初回掲載
週刊チャオ第129号