【第1章】~プロローグ~

 第1章【プロローグ】   

   どうしてこんなことになったんだろう?
 
 俺はつぶやきながら歩いていた



――  クレイン  そこはとてもきれいな国だった。
草木もよく育ち、きれいな川も流れて自然豊かな国だった。
「きゃはは」
「それ~」
バシャ バシャ 子供たちが川で水遊びをしている。

そんな俺もその一人
「いくぞ仲井、おりゃ」
「うお、なかなかやるな」
俺と仲井は木に囲まれた森の中でちゃんばらごっこをしていた。

   バシッ ガシッ

「ふぅ・・・もう帰ろうぜ」
「わかった、じゃあ早く帰ろう」
俺は首をたてにふる
      タタッタタッタタッタ

  俺はこんな楽しく、幸せな日々が続くとおもった

そしてある日いつものように森の中でちゃんばらごっこをしていた。
森の中でやるのは隠れるところが多いし、誰にも迷惑をかけないからだ。
「そりゃ」
俺は思いっきり新聞紙で、できた棒を振る
   ヒュウン   スカッ
「うおっ、あぶねー」
仲井は体をひねらせてよけた
「くそー、これならどう・・・」
  ボゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
仲井くんの声をさえぎり 鼓膜が破けるほどの爆発音が聞こえた
俺はその後、気絶した






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・  ・・・・・・・ろ  ・・・・・・きろ
「おーい起きろ」
だんだん声がはっきり聞こえてくる
俺は目をこすりながら体を起こした
「はぁ・・・やっと目が覚めたか」
仲井がやれやれという顔でこちらを見ていた
「おい、ここはどこなんだ」
見慣れない部屋で俺はベッドの上にいた
「ここは?」
仲井は表情を暗くしてこう言った
「・・・ここは、クレイン城だ・・・さっき爆発があっただろ、あれでお前が気絶して俺がここまで引っ張ってきたんだ」
「なんで、村に帰らないだよ?」
俺はいやな予感がした
「それは・・・」

「な、なんだよ・・・」


「もうこの国にはこの城しか残っていない。」
「・・・どうゆういみだよ・・・」
「・・・さっきの爆発で俺たちのいた森以外は全部こっぱみじんだ、しってたか?あそこらへんの森は隣の国のグリン国だったんだ。」
「本当か?・・・」


「そうだ」


「かろうじて、この城は爆風に耐えたんだ。」
「・・・おい、それって・・・俺たちの国は・・・」
「ああ、そうだよ、もう何もかもなくなっちまったよ」
仲井は頭を抱えてしゃがみこんでしまった。

「・・・うそだとおもうなら見てこいよ、この辺のがけから見えるはずだ・・・」
「・・・」

おれはすぐに靴をはき、門を抜けて近くのがけに走っていった
「ハァ・・・・・・ハァ・・・」
俺は全速力で荒野になっている道を走る。
さらに火薬のにおいもしてきた。
これではもう爆発で国がほとんど滅んだことは確実だった
俺はそうおもいながらも自分で自分にいいきかせた

  このきれいな国が滅ぶはずがない と・・・
  
しかし、そんな希望はもろく砕け、俺はなんとも言えない光景を目の当たりにする。
「な、なんだよ、これ・・・」
草木はすべて消し飛び、川もなくなっていた。
完全に荒野の状態だった・・・

 俺はさっきいた城へと重い足を引きずりながら帰っていった。






このページについて
掲載号
週刊チャオ第266号
ページ番号
1 / 2
この作品について
タイトル
荒野の城の
作者
チャオ1号機(蜘蛛)
初回掲載
週刊チャオ第266号