恋心
とりあえずお気に入りの曲を詰め込んだ箱に
100円のシーチキンマヨのおにぎりをいくつか
特に深い意味はない詩を口ずさみながら
今は無い畦道を自転車で駆け抜ける
特に長い恋もしなかった
特に太い恋もしなかった
ただ何となく時に身を任せて進んでく
その洞窟を抜けた先にはヤシの木が生えている
むしゃむしゃと食うチャオたちもいる
撫でるとそれに応じてハートを出す。
特に頑丈なチャオを求めてはいなかった
特に美しいチャオを求めてはいなかった
ただ何となく大きくなっていくチャオを見ているだけ
何となくいつの間にか過ぎていたけど
別に後悔なんてしていない
そこに追い求めていた恋心が潜んでいようが
とにかく
今もまぁそれなりに
何となく
時を過ごして走っている
汗水たらして
笑って
占いが大吉だった朝に目がぱっちり覚める
撫でたチャオはハートをいつものように出す
ま、そんなこともあり
また何となく探してみようかなっなんて思ったりして
その恋心
fin