第二十三話『決着』
透「そっちがそのつもりなら・・・私の能力の真骨頂を見せてあげましょう!」
透は何か独特な気を出している
コドウ「おもしれぇ!第二ラウンドだ!」
そう言うと両者が走り出す
コドウ「おらぁ!」
コドウはかなりの力で刀を振る
透「ふっ・・・」
透は軽くコドウの攻撃をかわす
そして透は構え、こう言う
透「紫雷明!(しらいめい)」
すると辺りが光に飲み込まれる
コドウ「うわっ!」
いつまでたっても光が消えない
コドウが目をあけてみると・・・
コドウ「ん・・・?」
辺りは光が消えず、何も見えない
するとどこからか透の声が聞こえてくる
透「君はもうなにもできない・・・私の能力(ちから)、見せてあげましょう・・・紫雷狼!(しらいろう)」
そういうと光が消える
コドウ「なんだ・・・?」
そのとき、なにかがコドウの頬をかすめる
コドウ「!?」
コドウはすぐに刀を構える
透「グルルル・・・」
コドウは透の姿を見て驚いた
コドウ「狼・・・?」
透は手足が狼の様になって爪がかなりながく伸びている
そして髪の毛も少し野生的になったようだ
透「行きますよ・・・!」
透はコドウに走って近づいてその大きな爪でコドウを斬りつけようとした
コドウ「チィ!」
コドウはその大きな爪を刀で防いだ
そして弾き飛ばした
透「やりますね・・・」
コドウ「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
コドウはものすごいスピードで走り出した
透「ふん、またその技ですか・・・この爪でふせいであげましょう!」
そして透の目の前まで来た瞬間・・・
コドウはにやっと笑った
透はコドウに向かって腕をふりおろした
透「あなたの負けです!(・・・勝った!)」
その時、後ろからコドウの声がした
コドウ「いや・・・違うな、お前の負けだ」
透はぞくっとした
コドウ「終わりだ!闇照光ぃ!!」
コドウは透を斬った
透「くっ・・・何故・・・」
透は倒れた
コドウ「お前はあの瞬間、勝ったと思ったな?その瞬間、油断し、隙ができたそのときに後ろにまわりこんだんだよ」
透「ぐっ・・・」
コドウ「油断大敵だぜ?・・・藤堂、こいつを治してやってくれ」
光「あっ、うん。能力発動!月天復活!」
透は光につつまれた
霧崎・ゼロ「お~い!コドウ!」
コドウ「おお!」
霧崎は走ってきていきなりコドウの腹を蹴った
そしてその勢いでコドウは倒れた
霧崎「てめ~、かっこつけてんじゃねぇよ!何が『油断大敵だぜ?』だコルァ!」
霧崎はそういいながら踏みつけまくっている
コドウ「えっ!?何!?勝ったのに!?」
光「能力解除!終わったよ!」
透「・・・私は負けた、さっさと行け・・・」
そう言った時、宇宙のような『夢幻』は消え、階段が出てきた
コドウ「・・・透、また会おうな!」
そしてコドウ達は階段を上って行った
透「・・・また・・・会おう・・・か・・・」
その時の透からは少し笑顔が見えた