第二話(後編)
ソニックがこちらに気がついたらしく、手招きをした。
エミーは少し不満気な顔になった。
「よぉ~、ナックルズ、ルージュ!久しぶりだな~。」
「おう、かれこれ半年振りだな。」
ソニックとナックルズは嬉しそうに話を始めた。
やっぱりエミーの方はふくれた顔だった。
「エミーちゃん、せっかくソニックと二人きりだったのにごめんね。」
「ルージュさんは悪くないよ。ソニックが無神経なだけだから・・・。」
ルージュはナックルズに耳打ちした。
(ねぇ、エミーちゃんとソニックはデート中だからあっちの席へ行きましょ。)
(・・・そうだな。人のデートを邪魔しちゃいかんよな。)
「ソニック、俺たちはちょっとあっちの席へ行くよ。」
ナックルズたちは席を移した。
「ねぇ、そのチャオ変わっているわね。見たことないわ。」
「ほほぅ。珍しい種類なのかな?俺チャオのことあんまり分かんないから。」
「写生変異型チャオかもしれないわよ。」
「何だその写生変異型チャオって?」
「卵の周りの環境によって姿を変える特殊なチャオのことよ。」
「どうりで俺に似ていると思ったぜ。」
「でもそのチャオは世界中に数匹しかいない超レアなチャオなのよ。」
「お~、そりゃすごいぜ!ものすごいお宝じゃないか!」
ナックルズは興奮気味で言った。
『ものすごいお宝じゃないか!』
その一言から後に起こる災難が始まるのであった・・・。
・・・つづく。