第二百六話 スタラ登場

王の用意してくれたロケットでウォントスターにもどったマイト、タトラー、ブルーアイ。

【ウォントスター】

ウォントスターは、海も光り輝き、毒もスッキリ消えて、とても美しい星にもどっていた。

いったい、スタラはどうなっているだろうか。

マイト「あぁっ!!」

マイトは目を大きく開いた。

タトラー「どうした。」

マイト「あそこ・・・・・」

マイトが指さした方向を見ると・・・・・

ブルーアイ「これは、あのスタラキャッスルですか!?」

なんと、目の前にボロボロのスタラキャッスルがあったのだ。

マイト「あれ?スタラキャッスルって、幻で作られた城だから、簡単には見つけられないはずなんだけど・・・・」

そう、スタラキャッスルは10年に一回、でるかでないかの幻のような城なのだ。

タトラー「で?なんでこんなにボロボロなんだ?」

ブルーアイは、スタラキャッスルに手で触れてみた。

ブルーアイ「これは、毒の被害ですね、毒で城がボロボロになり、幻の効果も消えたんでしょう。」

マイト「なら、簡単に入れそうだな。」

中に入ると、何もかもボロボロ。どこにも敵はいない。

タトラー「敵も滅んだのか?」

マイト「ザコは毒で滅んだとしても、スタラは大丈夫だろ。」

【最上階】(速っ!

最上階は、きれいなイスや、きれいなテーブルなどが、ボロボロになっていた。

マイト「スタラはどこだ・・・?」

だが、見当たらない。

マイト「どうしよう・・・・スタラが毒で死んだとしたら、また生き返ってしまうよ!」

タトラー「なんで?」

マイト「スタラは、誰かの手で破壊しないと、倒せない奴なんだよ、しかも、生き返ったあとは、倍に強くなっている・・・・」

ブルーアイ「それは困りましたね・・・・倍以上に強くなったら、僕たちでも手がつけられませんよ。」

そのとき、ガラガラっと音がした。

マイト「誰!?」

すると、ガレキの下から、見覚えのある奴が・・・・

???「俺が毒だけで死ぬわけねぇだろ?」

マイト「ス・・・ス・・・・・・・スタラ!!」

なんと、スタラは生きていたのだ。

タトラー「はじめましてだな、スタラ。」

ブルーアイ「僕も話はきいていましたが、見るのは初めてです。」

タトラーとブルーアイは余裕の話し声だ。

マイト「タトラー、ブルーアイ・・・・そいつはほんとに強いぞ、あまり近づかないほうが・・・・」

スタラ「さっさとケリをつけようじゃないか!!」

スタラの手からトゲトゲのクリスタルが生えた。その手でタトラーとブルーアイを殴った。

タトラー、ブルーアイ「グァァァァ・・・・・・」

スタラ「俺は、お前らを絶対に倒さなければいけない。」

マイト「な、なぜそんなに怒っているんだ!」

スタラは、いつもは冷静でも、今は怒っている。

スタラ「お前が、大事な仲間、ウェーブと、その他たくさんの仲間を倒したからだ。」

スタラは、仲間には優しく、『手下』とは言わず、『仲間』という。

スタラ「あと、ブラッド四人衆を倒したそうだな。」

マイト「あぁ、すげぇだろ?」

マイトは少し自慢げだ。

スタラ「お前がこんなに強くなったとは思ってもいなくてな、早めに処分した方がいいと思ったんだ。」

マイト「なぜだ。」

スタラ「お前のその、虹色の宝石を奪い、神殿にはめて、今までに死んだ邪悪な力を全て生き返らせるのだ!!」

マイト「くっ・・・・」

マイトは虹色の宝石をキュっとにぎりしめた。

タトラー「悪いがスタラ、その計画、実行させないぜ!」

ブルーアイ「僕らが阻止させます!!」

スタラ「フン、他人が。それにマイト、お前らは今までどんなに仲間を失った?」

マイト「う!?」

マイトはビクっとした。

スタラ「チャージ、キン、ギン、タイン、ダン、タップ、ドリク、クワギ、チロ、ロイン、ギャリー、リアラ、そしてライガ・・・」」

マイトは涙目になった。

マイト「う、う、うるさぁぁい!!」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第148号
ページ番号
217 / 223
この作品について
タイトル
海上の冒険
作者
水神(ブルーガンツ,アクア)
初回掲載
2004年4月11日
最終掲載
週刊チャオ第148号
連載期間
約9ヵ月7日