第百六十九話 ロルクの伝説

ライガ「ど、どこにあるんだ。」

住民「わしらも知らないよ、」

マイト「えぇえ、」

住民「ロルクには伝説があるんじゃよ、どれ、ひとつ話してやろうか、小僧ども、」

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↓ここからロルクの伝説話。

昔、昔、ひどい病におかされたチャオがいた。その名はロルク。黄色のチャオだ。

医者からも、もうなおせないといわれた。

このまま死を待つだけの人生は、もういやだった。

ロルク「俺は・・・・・・・病気なおす・・・・・」

ロルクは立ち上がり、どこかえピューーーっと走っていってしまった。

医者チャオ「ロ、ロルクがいない!!運動していれば、ロルクの体が危ない・・・・・・・・・・」

ロルク「俺をなおす・・・・・・・木の実がないか・・・・」

ロルクは、自分の病気をなおす木の実をさがしていた。

ロルク「そんなものないけど・・・・・探せばあるはずだ・・・・・・」

ロルクはもっと走った。

医者チャオも走ってきて、言った。

医者チャオ「ロルクーー!!!走るな!!ますますひどくなるーーー!!」

ロルク「うるさい!!!医者よりも木の実の方が・・・・・・・」

医者チャオ「なにっ・・・・・・」

ロルク「やくにたつんだよ!!!医者なんかどっか行っちまえ!!!このやくたたずのバカ医者めーー!!!!!!!」

医者チャオ「・・・・・・・・・」

医者チャオはショックをうけた。そのまま立っていて、下を見ながらおちこんでいた。

ロルク「俺はあるかもわからない木の実を探すんだ!!!」

ロルクは走っていった。

医者チャオ「う・・・・・・・私も情けない・・・・・・・」

医者チャオはペタンと座り込んだ。

医者チャオ「ロルクのために、あるはずもない木の実を探さなければ!!!!!!!」

医者チャオも探し出した。

ロルク「ない・・・・・・・ないよぉ・・・・・・・・」

ロルクは、がけの上にいた。

医者チャオ「おーーーーーーーい!ロルクーーー!!!!」

ロルク「い、医者チャオ?そうか、僕のために・・・・?」

医者チャオ「木の実はないんだ。チャオを生き返らせる木の実なんてないんだよ!!?」

ロルク「わかってる。でも、気持ちだけで十分さ、」

医者チャオ「ロルク・・・・・・・・・」

ロルク「さて、僕はもうガーデンに帰るよ、」

と足を動かそうとしたそのとき、

ズルッ!!!!

ロルク「!!!!」

足場がくずれてしまい、がけの下へ・・・・・・・・

医者チャオ「ロルクーーーーーー!!!!!!!!」

ロルク「いいんだ。これで・・・・・・・死ねるからさ・・・・・・・・」

ロルクはがけの下にたたきつけられた。

ロルク「そんな木の実はないもんな・・・・・・グフッ!!!」

だが、ロルクの目の前には、金色の木があった。そして、その木には、金色のフルーツがあったんだ。

ロルク「こんなフルーツ・・・・・・・・・あったんだね・・・・・・」

ロルクはまもなく死んだ。

医者チャオは、がけの下へ行くと、倒れたロルクの姿がない。

だが、その周りには、たくさんの黄色の木の実があった。

それは、まるで、ロルクのように、黄色く、たくましく光っていた。名前は、ロルクとなった。

ロルクを食べたものは、たちまち元気になった。だが、一年もたつと、それは幻のように消えた。

あれは現実だったのか、誰もわからなかった。・・・・・

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↓こっから現実

住民「どうじゃ?いい話だろ、」

マイト「微妙ー」

ライガ「でも、あるかわからないんだな,その木の実は、」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第140号
ページ番号
179 / 223
この作品について
タイトル
海上の冒険
作者
水神(ブルーガンツ,アクア)
初回掲載
2004年4月11日
最終掲載
週刊チャオ第148号
連載期間
約9ヵ月7日