エピソード NO,8

町 午後3:30




エピソード NO,8 「誘拐の町」









カズマ「さっきいた町、どれくらい離れたかな?」

ハルミ「多分100km程じゃないですか?」

ヤイバ「散々な目にあったねぇ。もうやだよあそこは。」

ヒカル「とりあえず、派手な動きはしない方がいいみたい。ココの人達、あたし達の事知らなきゃいいけど・・・。」

幸い、ココでは警察の前を通っても何も言われない四人。しばらくこの町を歩き回ることにした。

カズマ「あ、ねえねえ、掲示板があるよ!」

ヤイバ「行方不明のチャオ?それも沢山・・・。」

ハルミ「それも・・・全部夜中にいなくなったチャオばっかりですよ・・・?」

ヒカル「夜中って不自然ねぇ。」

カズマ「そうなの?」

ヒカル「そうなの!!」

ハルミ「まあまあ、そう怒らないでくださいよ。他の人に見られちゃいますよ。」

慌てて怒鳴り散らすのを防ぐ。

ヤイバ「気になるねぇ。誘拐だったりして。」

カズマ「誘拐?誘拐の可能性を示す証拠品の提出をお願いします。」

ヒカル「ここは法廷か!」

ハルミ「だ~か~ら~、怒鳴らない怒鳴らない。」

しばらくこんな調子で・・・。




午後 6:48




四人は、カズマとヤイバ、ヒカルとハルミに別れて町を歩く事になった。また合流するときは、町の公園の噴水らしい。

ハルミ「あ、この辺にぎやかですね。」

ヒカル「今日ってお祭りなんだ。」

ハルミ「うわぁ、凄い人波ですね。はぐれちゃいそうですよ。」

ヒカル「ホントね。あ、おみこし!ねえハルミ!・・・あれ?ハルミ?」

そこにはハルミの姿は無かった。

ヒカル「あれ?どこ行っちゃったの・・・?ハルミー!どこー?」

叫んでも返事は一切来ない。

ヒカル「おかしいわねぇ、ずっと近くにいたのに・・・。うーん・・・。」

道全体はにぎやかなのに、ヒカルだけ周りが静かに感じた。

ヒカル(・・・何だろ、凄く変。・・・!)




ヤイバ「行方不明のチャオ?」




ハルミ「全部夜中にいなくなったチャオばっかりですよ・・・?」




ヤイバ「誘拐だったりして。」




ヒカル(まさか・・・コレって本当に・・・誘拐事件・・・!?)




ヒカル「どうしよう・・・、ハルミ!ハルミ!・・・!?」









その頃、カズマ達は・・・。



CONTINUE

このページについて
掲載号
週刊チャオ第214号
ページ番号
14 / 40
この作品について
タイトル
銃声が奏でる狂想曲
作者
冬木野(冬きゅん,カズ,ソニカズ)
初回掲載
週刊チャオ第206号
最終掲載
週刊チャオ第230号
連載期間
約5ヵ月18日