エピソード NO,5

地下 午後14:60




ヤイバ「・・・。」

カズマ「ねぇ。何か見つけた?」

ヤイバ「なぁーんにも?」

カズマ「やっぱ?怖いのか怖くないのかわっかんないよ。」




エピソード NO,5 「記憶喪失者」









例の崩れた家に入って・・・1時間だろうか?(作者も覚えてない)
あと何時間したら新しい光景を目の当たりに出来るかと考えこんでいながらこの今やチャオの2人はさ迷っていた。

カズマ「何にも無い何にも無い全く何にも無い。」

ヤイバ「どっかで聞いたフレーズだな。」

カズマ「えーっと確か大分前に聞いたフレーズ。何かのCMのだよ。」

ヤイバ「CMかぁ。そう言えば最近はア○ラン○って言う髪の毛のCM良く見るよねぇ。」

カズマ「あれかぁ。ハゲがこの世からいなくなったら即倒産だよねぇ。」

ヤイバ「うわ、寂しーっ。あ、倒産で思い出した。ド○キホ○テVS市民って言うニュース確か前に見たな。」

カズマ「ああ、若者には結構ウケてるけど、五月蝿くてかなわないって苦情があったよね。」

ヤイバ「スンナリやめる事が出来ないのって、開発費が無駄になるからだって。」

カズマ「あるある!まったくさあ。・・・ニュースって言うと、番組個人の問題だけどさ、記憶喪失してる人がテレビに出てたよね。」

ヤイバ「ああ、あれでしょ?最近じゃ見てないけど、どうなったんだろうねぇ。」

カズマ「気になるよねぇ。続きが見たいのなんのって・・・・・・・・・・あれ?」

ヤイバ「どしたの?」

カズマ「あそこ。誰か倒れてるよ?」

ヤイバ「ホントだ。」




ようやく無駄話が終わった。とりあえず2人はその誰かの元に向かった。

そこにいたのは、少し灰色っぽいヒーローのノーマルチャオだった。




ヤイバ「あのー、大丈夫ですか?」

「・・・・・」

カズマはそのチャオの手首辺りを触った。

カズマ「・・・脈は・・・多分正常だね。」

ヤイバ「適当?」

カズマ「半分はね。良く分からないし・・・。」

「・・・う・・・。」

ヤイバ「あ、気が付いた。大丈夫ですか?」

「あ、は・・い・・・。あの・・・ココ、どこですか?」

カズマ「え?えっと、ヤイバ、どこだっけ?」

ヤイバ「えっと・・・確か地下だよね?長く歩き過ぎて忘れかけちゃったよ;」

確かに焼く1時間もさ迷っていれば忘れそうだ。

カズマ「あ、名前は?」

思い出したようにカズマは名前を聞いた。

「名前?名前・・・名前・・・なまえ・・・」

ヒーローチャオは大分考えこんだような仕草をとった。それに心配を抱いてカズマが聞く。

カズマ「もしもーし?名前ですよー?」

「・・・覚えてない・・・?えっと何だっけ・・?うーん・・・?えっと?・・・・・」

ヤイバ「・・・えっと、これって・・・。」

明らかに記憶喪失と言う物だ。(何たる偶然だこと)

カズマ「あの、お願いだから、名前、何とか思い出して欲しいんだけど。呼ぶの大変だし・・・。」

「・・・はる・・み・・・・・?」

まるで他人の名前を聞いたような返答である。

カズマ「え?」

ハルミ「え・・っと、倉見音、春実・・・です。」

何やら人間の名前のようだ。
この名前聞いたカズマは、少し考えこんで、少し戸惑いも見せながら聞き返した。

カズマ「・・・・・・・・・・ゴメン、もう一回だけ。よーく考えて欲しいんだけど?」

ハルミ「・・・倉見音春実以外なんにも・・・。」

カズマ「・・・はあ・・・・・本当に?」

しつこく他の答えを求める。

ハルミ「はい、すいません・・・。」

ヤイバ「カズマ君?どうしたの?」

これまた少し考えて答えた。

カズマ「・・・いや、別に?気のせいだよ、気のせい。」

ヤイバ「・・・ハルミさん。ちょっと待ってて。カズマ君。ちょっといい?」

ヤイバはカズマの腕を取ってハルミから離れた。

ヤイバ「どうしたの?たかが名前であんなに考え込んで・・・。」

カズマ「・・・確か、僕の名字、いってないよね。」

ヤイバ「名字?」

カズマ「うん。僕の名字はね・・・。」

考え込んだ後、カズマは言った。

カズマ「・・・倉見音。」

ヤイバはそれを聞いて、少し驚いた素振りを見せる。

ヤイバ「・・・気のせいだよ。いくらなんでもそりゃ無いって。」

カズマ「だよね?だよね!?」

ヤイバ「シー。五月蝿い。」

カズマ「あ、ゴメン。・・・でもさ、結構気になるんだよ。倉見音なんて名字、ほとんど無いじゃん?」

ヤイバ「それでこそ考え過ぎだよ?今は落ち着こうよ。たかが名字なんか。それにさ、あの子普通のヒーローチャオだよ?ありえないって。」

カズマ「少し灰色だよ?君と同じ試作品じゃないの?それに名字付きなんか普通」

ヤイバ「君こそその考え方普通じゃないよ?もういい加減にしなよ!どっちにしろ一緒に行くんでしょ!?わざわざ気にし過ぎだよ!?」

カズマ「・・・ゴメン。」

ヤイバ「・・・・・いや、言い過ぎた。ゴメンね。」

ハルミ「・・・あのー?」

カズマ「あ?ああ、ゴメンゴメン。でさ、・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第211号
ページ番号
9 / 40
この作品について
タイトル
銃声が奏でる狂想曲
作者
冬木野(冬きゅん,カズ,ソニカズ)
初回掲載
週刊チャオ第206号
最終掲載
週刊チャオ第230号
連載期間
約5ヵ月18日