プロローグ

――呪印――それは強硬な意志とちっぽけな闇――。



プロローグ


時はクリスタル世紀19XX年。今は良き王が国を統一している。
この時代には、チャオが守護神として存在している。
そして、都市では暮らさず、森にひっそりと住んでいる人もいる。
何故森なのか、それはこの話を読んでいけばおのずと分かるハズ。
「zzzzz・・・・。ん・・・・。」
「ふわぁぁぁぁ・・・。まだ寝よ。」
と言って布団を被る。
この少年、フロウも森で暮らしている。ごく普通の少年だ。
「何時まで寝るつもり?」
「あ?なんだティラか。」
エプロン姿で寝室に入ってきた女性はティラ。フロウと一緒に暮らしている。
理由はまた後日。

「なんだとはなによ。早く着替えなさい。」
「分かったから包丁を置いてきてくれ。・・・・怖い。お前が持つと。」
「あ、そっか。料理してたんだ・・・・ってなんですってー!!」
ティラはなんと逆上して包丁を振り上げた。と同時にフロウが【印】の構えを取る。
【印】とは、ジャンケンで言う、グーチョキパーを縦にしたものだ。

「ハッ!!」
フロウが気合を入れると、まばゆい光がフロウの体全体を包む。
ティラは目がくらみ、包丁を落とし、腰をついてしまった。
一方、フロウは、パジャマからいつのまにかマント姿になっている。
「まったく、一回使っちまったじゃないか。」
「・・・・って気絶してるか。」


続く。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第116号
ページ番号
1 / 4
この作品について
タイトル
今すべきこと
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第116号
最終掲載
週刊チャオ第120号
連載期間
約29日