ある日の本部1

豪我「ご当地チャオグッズを作るために、現地調査に行くのじゃ!!!」


奈津美「というわけで、なぜか私たちは長崎にいます」
莉子「ありえない……こんな展開ありえない……」
隼人「修学旅行みたいだな」
奈津美「とりあえず、長崎の名物をチャオと関連させればいいんですね」
隼人「おいあれ見ろよ。でっかい像があるぞ。ありゃなんだ、Lの人文字か?」
莉子「わざとらしいフリありがとうございます、あれは平和祈念像です」
奈津美「あー、ここって原爆が落ちた所なんだー。へえー」
莉子「近くには資料館もあったはずよ」
隼人「……ひらめいた」
奈津美「私も!」
莉子「却下します」
隼人「えー……」
莉子「無意味に敵を作るようなことはしないでください」
奈津美「ネタにする方向性次第じゃないのかなあ。やり方によっては喜んでもらえると思うよ」
莉子「ネタにするとか言っちゃう時点でアウトですからー!」
隼人「そんな事より腹減ったから飯食おうぜ飯」
莉子「そんな事ってあなた……」
奈津美「食事処に着きました!」
隼人「食うぜー!超食うぜー!」
莉子「速い……展開が速い……」
奈津美「私ちゃんぽん!」
隼人「俺皿うどん!」
莉子「ちゃっかり名産を食べるのですね……」
奈津美「こんくらいちゃんと事前に調べておかないとだめだよ?」
莉子「さっき、『あー、ここって原爆が落ちた所なんだー。へえー』とか言った人間が言いますかそれ。あ、私もちゃんぽんで」

・・・・・・
・・・・・・

莉子「ということで食べ物がきました」
奈津美「いただきまーす」
隼人「いただきまーす」
莉子「でも、平和の象徴としてチャオを広めるという路線はありそうですね」
奈津美「もぐもぐ」
隼人「むしゃむしゃ」
莉子「ただそれで原子爆弾と結びつけることができるかというと……逆に難しそうですね」
奈津美「もぐもぐ」
隼人「むしゃむしゃ」
莉子「……あの、食べるのに集中しすぎではありません?」
奈津美「おいしい」
隼人「うまい」
莉子「なんか意見を出してください……」
九鬼「鯨歯工芸品などはいかがでしょうか」
莉子「なんで九鬼さんがいつの間にか食事に加わってますの……?」
奈津美「神出鬼没ですよねー」
九鬼「値段は高くなりますが、鯨歯というプレミア性は人をひきつけるかと」
莉子「捕鯨って禁止になってしまったから、材料が確保できませんね……。でもそれを売りにして……?」
奈津美「なるほどねー」
莉子「そういえば思ったのですけれど。こういうことって長崎の支部の人に任せればいいのでは?」
奈津美「あ、あるんだ支部」
九鬼「実は私が長崎支部の方へ訪問することになっていたので、そのついでという事であなた方に観光していただいたのです」
莉子「素晴らしいご都合主義ですね……」

このページについて
作者
スマッシュ
掲載日
2010年1月28日
ページ番号
15 / 17
この作品について
タイトル
鳳凰チャオ躍進委員会
初回掲載
2010年1月10日
最終掲載
2010年3月16日
連載期間
約2ヵ月7日