【京都支部の場合】

【那賀川】「支部長さーん、本部からメールで指令が来てるっす」
【宝蔵寺】「ん、どれどれ…『京都支部でも何かチャオグッズ考えろ』とな。」


≪数分後、京都支部メンバー集合≫
【田名部】「あらあらあら、それにしても本部から指令とは珍しいわね~」
【宝蔵寺】「たまには仕事しろっちゅーことやな。」

【大野木】「そういえば、京都支部はかなり自由にやってるって聞きますけど、本部も把握してるんですか?」
【宝蔵寺】「まぁな。たまにしっかりせぇって指令が来るけどスルーや。」

【天ヶ瀬】「…とりあえず本題に入りましょう。何か案がある人?」

しーん…

【宝蔵寺】「アンタら、ゲームする時の元気はどこにいったんや…」

【大野木】「あの、案という程のものじゃないんですけど…」
【田名部】「何でもいいわよ、言ってみて。」
【大野木】「折角京都支部で何か考えるんだから、京都ならではのものとかどうでしょう?」
【宝蔵寺】「そらそうやな。採用。」

≪…再び沈黙≫

【那賀川】「いやそれ、むしろ悩むっすよ…選択の幅を狭めてるというか。」
【田名部】「確かに、案外地元のことってよく分からないものよね~」

【天ヶ瀬】「…『ご当地チャオ』とかどうでしょう?
      京都に限らず、日本中の名産や名所などをモチーフにしたチャオを考えるとか。」
【宝蔵寺】「おーおー、なかなかええ考えやないか。」
【天ヶ瀬】「ただ、これには難点もありまして…」
【宝蔵寺】「うん?」
【天ヶ瀬】「『47都道府県考えるのがめんどくさい』『マイナーな県は何をモチーフにすればいいのか困る』などなど…」
【那賀川】「あー、そりゃきついっすね…」


【宝蔵寺】「とりあえず、京都だと何になるんやろか。」
【大野木】「…舞妓チャオ?」
【那賀川】「『おこしやすチャオ~』とか言うんすか…」
【田名部】「私はアリだと思うけど~?」

【大野木】「あとはー、…八つ橋?」
【宝蔵寺】「食べ物はアカンやろ。」
【那賀川】「新撰組チャオとか。」
【宝蔵寺】「浅葱色ってめっちゃチャオの色と被るやん。目立たへんから却下。」

≪その後もネタ出し→却下が続く≫

【天ヶ瀬】「…路線を変えてみましょうか。
      今からマイナーな県を出してみるので、ご当地チャオになりそうな名産・名所を挙げてみてください。」
【田名部】「クイズ形式?面白そうね~」

【天ヶ瀬】「最初は…福井とかどうでしょう。」
【大野木】「ふ、福井ってどこだっけ!?」
【那賀川】「えっと、滋賀の上じゃなかったっすか!?」
【田名部】「『上』とか『横』って、地理に疎い人がよく使う表現よね…」

【宝蔵寺】「福井かー、福井なら…東尋坊?」
【天ヶ瀬】「どうやってチャオと絡ませるんですかそれ。」
【大野木】「あ、恐竜とか!?」
【宝蔵寺】「おー、恐竜チャオ良さそうやな。」

【天ヶ瀬】「続いては…岩手はどうです?」
【大野木】「えっと、えっと…きりたんぽ!」
【宝蔵寺】「それ秋田や!」
【大野木】「あ、あれ?そ、それじゃあ……なまはげ!」
【宝蔵寺】「それも秋田や!」

≪以下こんな感じのグダグダクイズ大会が続く≫

【宝蔵寺】「って、日本地理の勉強してる場合やない!本部に提案せな!」
【天ヶ瀬】「というか、自分も割とノリノリで出題しておいて何ですが、本当に『ご当地チャオ』でいいんですか?」
【宝蔵寺】「あぁ、何でもええんや。必要なんは『京都支部として何かしら案を出した』って既成事実やからな。」
【田名部】「つまり、『ちゃんと仕事してますよ』的アピールってことね。」
【大野木】「なるほど…」

【宝蔵寺】「ほな、これで本部に提出しといて。」
【天ヶ瀬】「分かりました。」
【宝蔵寺】「ほいじゃ解散!お疲れさん!」


【那賀川】「…ってそういえば、なんで千葉にいるはずの大野木さんがいるんすか!?」
【大野木】「細かいことは気にするなってさっき近くを通った作者らしき人が言ってました。」

このページについて
作者
ホップスター
掲載日
2010年1月28日
ページ番号
14 / 17
この作品について
タイトル
鳳凰チャオ躍進委員会
初回掲載
2010年1月10日
最終掲載
2010年3月16日
連載期間
約2ヵ月7日