・チャオの歴史変換

ある研究者がこう考えたわけだ。
タイムマシンを作ってチャオの戦争を止めればいいんだ!
そしたら、古代の種類のチャオも生かせる。
まぁ、普通持って返ったらデータが変換して時のゆがみが出る。
要は歴史を変えて、古代のチャオごと現代に生かせばいいんだ。

そうして出来たわけだよ。タイムマシン。
まぁ、現実的じゃないなんて言うならチャオもそうだろうよ。
でさ、内容は過去に言って、ナックルズ族を銃殺する。
どうせハリモグラを殺しても器物損壊罪にもならない。
要は歴史に関しての法律を国会が決めていた頃だったんだ。

「さてと、チャオにあえるなぁ楽しみだぁ。」
浮き浮きしている学者はそれが持っている銃とは対照的に写った。
タイムマシンに飛び込んだ。
歴史などのデータも完璧だ。
と言うわけで、ある意味当たり前のように目をつむった。

いくらかして、風が学者のほほを撫でた。
彼は目を開けてみた。
チャオが居る。そこには確かにあの形が写っていた。
さてと、準備は完了したかなと学者は思っただろうね。
さてそこにはナックルズ族基ハリモグラが20匹程度。

パン。いや、食べ物じゃない。銃声だ。
それが20発程度。
怖いな。学者が銃を扱えるなんていう現代がさ。
というわけで殺戮基駆除は終わったわけだ。

後は戻るだけ。

現代はどうなっていたと思う?
そうさ。チャオは滅んだわけ。
現代の急激なある種の環境変化についていけなかったのさ。
チャオは昔の環境通りに邪魔されなかったのさ。
でも、強くなんか無かった彼らは全員。
人間の戦争という物に。しかもそれが初めての戦争体験。

彼らは慣れていなかった。だから、弱かった。
隠れることも知らなかった。流れ弾で撃たれた。
走ることも知らなかった。爆撃から逃げられなかった。

人とチャオはどっちも戦争で強くなって来たんだよ。
だから今ではチャオなんか空手なんかやっているし進化もする。
人かって某国なんて戦争の中心に行ってるのに自衛隊の死亡数0。
だからさ。結局完全な平和は皆無なのさ。

fin 少しでも近づきたいから、逆にそれを見失うんだ。

この作品について
タイトル
星新一風味のチャオ劇場
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第178号