第50話「タッグバトル成立」
あらすじ なんとか三階のワナを突破した一行であった。
『おい!起きるんだ!』
ゲート「ん、なんだ・・・?」
ゲートが目覚めた場所はもちろん塔の三階。
目の前にはぼろぼろの三人もいた。
どうやら、ミールは先に意識を取り戻したようだ。
アルバート「起きたか。」
ゲート「あ、ああ・・・。」
とりあえず、返事をした。
ただ、たった今意識が戻ったばかりのゲートには状況が飲めなかった。
ゲート「って、オレはさっきまで何してたんだっけ・・・。」
ゲートは意識を失う前のことを思い出そうとする。
アルバート「いや、そのことは今から説明する。実は先ほどのあれは・・・」
こうして、5分間の説明が始まった。
が、ゲートには全然わからなかった。
しかし、アルバートの熱心な説明で何とか、ガスの影響だけは理解できたようだ。
ゲート「まあ、とにかく、この階は突破って事だな!」
ミール「そういうことやな!」
二人は突破を喜ぶ。
その様子を見て、アロウが小さくつぶやいた。
アロウ「頑張ったのはボクたちなんですけどね・・・。」
アルバート「まあな・・・。」
アルバートも、「やれやれ」といったポーズをとる。
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塔の四階。この様子を見ていたデュブリスはイラついてきていた。
ブラスター「三階を突破。次はここ・・・。」
ブラスターはまだ落ち着いている。
デュブリス「まさか、三階も破られるとは・・・。化学衆め、もっと完璧なトラップを用意してほしかった・・・。」
デュブリスは思いっきりモニターを片手でたたく。
その衝撃でモニターには大きなひびが入った。
デュブリス「こうなったらこの怒り、自らの手で沈めてくれましょう・・・。」
デュブリスは部屋を出た。
ブラスター「出陣開始。」
ブラスターも続けて部屋を出る。
視点を戻してゲートたちのほうはというと、すでに四階への階段を上っていた。
ゲート「にしても、この塔は一体何階まであるんだ?」
アルバート「さあな・・・、だが、外から見たときはそんなに高くなかったぞ・・・。」
アロウ「それじゃあ、次で最後かもしれませんね。」
そんな会話をしながら意気揚々と階段を上る四人。
そして、扉が見えてきた。
扉には「最上階」と書いてある。
ミール「どうやら、本当にそうやったみたいやな・・・。」
そして、ゲートが扉を開けた。
中は広く、二階と同じ構造になっていた。
唯一つ、部屋に立っていたのは二人という点を除いて。
デュブリス「おめでとう、良くここまでこれましたね。」
アロウ「ぼ、僕のウィンド・ストーンはどこですか!?」
アロウは大きな声で質問する。
デュブリス「あの、かごの中に入れてるよ・・・。」
四人が見ると、鳥かごのようなかごに確かにエメラルドが入っていた。
ゲート「じゃあ、返してもらうぞ。」
ブラスター「それは我らに勝ったときの話。」
すると、ブラスターは剣を手に持った。
デュブリス「そういうこと。さあ、二人づつ相手をしましょう・・・。」
ゲート「お、オレたちをなめてるな・・・。」
ゲートが怒り出す。
アロウ「お、落ちついてください!これはこっちにとってもチャンスみたいですし・・・。」
アルバート「では、どう分かれる?」
ミール「じゃあ、アタシはゲートと組もうと思うけど・・・ええか?」
ゲート「OK!じゃあ、相手はあの暗そうなのでどうだ?」
ゲートはブラスターに指をさす。(指はないけど。)
アルバート「わかった・・・。アロウ。僕たちはデュブリスを倒そう。」
アロウ「はい!」
こうして、二つの戦いが始まった。
つづく