第49話「PANIC!」
あらすじ GSの新トラップ、凶暴化ガスによって、ゲートとミールが暴れだした。
ゲート「うおりゃあああああ!」
ゲートはミールに向かって高速で走る。
ミール「あははははははははは!」
ミールは高笑いしながら同じようにゲートに突っ込んでいく。
そして、お互いに殴りあいはじめた。
その模様は激しく、熱く、まさに龍と虎の熾烈な争いを暗示していた・・・。
アロウ「そんな悠長なコメントしないでくださいよ!」
無事だったアロウは小説の枠を超えたツッコミをする。
ぶっちゃけ、すまない。
アルバート「だが、あの二人の拳・・・できる。」
アルバートも無事だったが、彼らしくないことをいっている。
アロウ「あ、アルバートさあん・・・。」
アロウは彼の似合わないボケに落胆する。
アルバート「す、すまない。だが、おそらく事の元凶は先ほどの紺色のガスだな・・・。」
アロウ「ということは、もしボクたちも部屋にはいっていたら・・・。」
アルバート「ああ、確実に同士討ちで全員消えていた。」
ゲート「ははははははははははははは!!」
ゲートの笑い声が響く。
どうやら、まだ殴り合っているようだ。
アルバート「とりあえず、彼らを止めよう!」
アロウ「はい!」
という事で二人はとめにかかった。
アロウ「ミールさん、元に戻ってください!」
アロウはもう一度ミールをとめにかかった。
アルバート「ゲート!こんなことをしている場合ではない!」
そして、アルバートはゲートにつかみかかった。
ゲート&ミール「邪魔だ(や)!」
二人はそれぞれの相手に向かってパンチをした。
そして、パンチを受けた二人は前回同様、空をまった。
アロウ「ボク・・・・とんでるよ・・・。」
アルバート「あ、あのなあ・・・。」
そして、二人は同じところへ着地した。
アルバート「しかし・・・、なぜか彼らのパワーが高まっているな・・・。まさか、あのガスにはそんな作用も・・・。」
アロウ「しかも、なんか僕たちもなんか変な気分ですね・・・。ハイテンションというか・・・。」
アルバート「どうやら、薄い密度でガスがまだ出ているようだな・・・。」
アロウ「え?」
アルバート「つまり、じわじわと僕たちも手にかけようとしているのだ・・・。」
アロウ「それじゃあ、早くなんとかしないと・・・。」
アルバート「ああ、まずはガスの発生源を止める。アロウ。僕が彼らを食い止めるから、その間に君が探してくれ。」
アロウ「は、はい!」
そして、アロウは部屋のなかを走って回り始めた。
アルバート「さあ、二人ともかかってこい!」
ゲート&ミール「うぎゃあああああ!」
二人とも奇声を上げながら突っ込んでくる。
アルバート「アンダー・スマッシュ!」
アルバートはゲートに向かってアッパーを命中させる。
それを食らったゲートはちょっと上に浮かぶ。
アルバート「すこし軽めに・・・ダウン・スマッシュ!」
そして、そのままゲートに向かって腕を振り下ろす。
ただし、パワーはいつもより弱めである。
二連の攻撃を食らったゲートはそのまま倒れ、頭に上に星を浮かべさせた。
アルバート「あと一人・・・。」
すると、残ったミールが後ろに下がりだした。
アルバート「な、なにをする気だ?」
しばらくすると、彼女は氷のハンマーを出した。
アルバート「なに・・・、とうとう武器を・・・、やっかいだな・・・。」
アルバートはこれから苦戦すると思い、少しあせり始めた。
とにかく、なんとかしようとアルバートが構え始めた、そのとき。
アロウ「アルバートさあん!みつけました!」
アルバートが振り向くと、アロウの近くには何か空気音がする管があった。
アルバート「よし、それを壊すんだ!」
アロウ「はい!」
アロウは槍を振り、ガス管にたたきつけた。
すると、ガス管は壊れ、空気音も止まった。
アロウ「やった・・・。」
すると、ばたっと倒れる音がした。
ガスが止まった影響か、ミールが倒れたのだ。
アルバート「どうやら、戦う必要はなさそうだな・・・。」
つづく