「光」最後の続き。

その時、光が僕を包んだ
凄く暖かかくて、全てを思い出した気がした・・・。

何故、何も覚えてないのか。
何故、僕たちの寿命が2年なのか。
何故、僕がいるのか。

『光輝、聞こえる?』
「シャイン?、聞こえるよ。」
『よかった、今から僕が言うことを聞いて欲しいんだ。』
「あぁ、わかった、聞く」
『じゃあ、話すね』

『僕たちは、何故、2年で寿命が来るのか。
それはね、幸せを運ぶため。
2年ごとに僕たちが消えるのは死ぬんじゃない。
幸せを運ぶためなんだ。
僕らを無限の愛で育ててくれたお返しに。
僕たちは生まれ変わる。
光輝の弟の敏輝も僕たちの生まれ変わりなんだよ。
例えば子供を産めない体の人が僕らを我が子の様に無限の愛で育ててくれる
すると、僕らが寿命が来た時
僕らは奇跡を起こすんだ。
幸せを運ぶために・・・。
そして僕は10年、いや11年生きてるんだよ。
生まれたのは10年前のあの時、それ以降の記憶はないんだよ。
君に出会うまでの記憶がね。
それはこの世界に存在してなかったから。
正確には存在してたけどしていなかった。
僕は10年前に君と出会い、温もりを感じた、その温もりを忘れたくなかったんだ。
だから求めた、君と出会うのを、そう願ったら僕は転生し続けた。
普通は2年しか生きられない僕が。
だから、もう温もりを忘れたくないんだ・・・。』

『君の傍に戻ってもいいかな?』
「あぁ!戻ってこい!」
『ありがとう』

現実に戻ってきた感じがした。
まるで夢を見ていた感覚。
でも現実だと信じられる。
ゆっくり、目を開くすると目の前にピンクの繭があった。
次第に繭の色が薄れてきた。
そして繭が消えた・・・。

頭のポヨが暖かい光に包まれているシャイン。
姿は変わっていたがシャインだと信じられた。



『ただいま』
直接、頭に響いてきた。
「おかえり」



光・・・LIGHT
ライトカオスは幸せの象徴


めでたしめでたし・・・。
最後はこの言葉で・・・。

このページについて
掲載号
週刊チャオ ライトカオス記念号
ページ番号
4 / 4
この作品について
タイトル
ライトカオス記念読みきり「光」
作者
銀チャオ
初回掲載
週刊チャオ ライトカオス記念号