第二十八話
第二十八話:到着!!ダークベース!
現在時刻 PM11:00
シグマ達は現在時刻11:00分より5時間ほど前にもう起きていた。現在時刻になるまで作戦を考えたりしていたのだ。
そして、シグマ達はたった今ダークベースに到着した。今Ωウイングはダークベースからわずかに離れた上空で停止し、攻撃の準備をしていた。
ダークベースは巨大なドームの形をしており、その周囲は少なくとも1億体はいるであろうメタルチャオ達で埋め尽くされていた。
ジャンゴ「コンピューター。攻撃プログラムに異常は無いか?」
ジャンゴは操縦室の一番前にあるコンピューターの前に立ち、そう言った。
Ωウイングのコンピューター「はい、異常無しです。ですが、ダークベースの外側にはエネルギーを一瞬にして消滅させるバリアが張られており、このΩウイングの砲撃は完全に無効化されます。どうしますか?」
ジャンゴ「やはりな・・・分かった、ダークベース内部には私達が直接侵入し攻撃する。Ωウイングはダークベースの周囲にいるメタルチャオを砲撃で攻撃してくれ。」
Ωウイングのコンピューター「承知しました。」
ジャンゴ「皆、このΩウイングの砲撃を無効化するリストバンドだ。これを着けていれば砲撃に当たってもリストバンドから発せられる特殊なエネルギーで砲撃が自分の周囲だけ掻き消される。さあ、着けてくれ。」
ジャンゴは着ている飛行服の内ポケットから、人数分の青いリストバンドを取り出し、全員に配った。全員はリストバンドを受け取ると同時に腕に着けた。
ジャンゴ「コンピューター。床を開いてくれ。」
Ωウイングのコンピューター「はい。では、床を開きます。」
ジャンゴとコンピューター以外「え?」
カパッ。
シグマ達がいた操縦室の床がすべて開いた。
エクサ「あ゛あ゛あ゛あああああああああああ!!!!」
シグマ「飛ぶのか・・・」
フェザー「うわあああ!!」
ザルメス「あああああー・・・てか俺滑空しか出来ないぜ?」
ジャンゴ「滑空さえ出来れば別にいい。ここから滑空であのメタルチャオの大群に突っ込むからな。」
スプラ「え・・・・・それって得策?」
ジャンゴ「まあ見ておけ。」
そんな話をしながらシグマ達は滑空してメタルチャオの大群にどんどん近づいていった。ザルメスは滑空速度も遅めなため、フェザーの足につかまって滑空していた。
数秒後・・・
もうシグマ達の飛行高度はかなり低くなっていた。もうメタルチャオたちの攻撃が届きそうだ。
ジャンゴ「さて、そろそろだな・・・」
ケイン「何が?」
ジャンゴ「Ωウイングを見ろ。」
Ωウイングの方を見るとΩウイングは変形し、正面に巨大な砲口が現れていた。
そして、次の瞬間、砲口にエネルギーが収束し、メタルチャオの大群を隠すほど太いレーザー砲が発射された!!
ジャンゴ以外「うわああああああ!!!!!!」
ジャンゴ「大丈夫だ。」
途轍もない太さのレーザーはシグマ達をかわし、そのままメタルチャオの大群に向かっていった!
ケイン「寿命縮まったわ・・・・」
ジャンゴ「(ぉぃ」
ズガガガガアアアアアアアアン!!!!!!!!!
レーザー砲はメタルチャオの大群に当たり、全てのメタルチャオを跡形も無く消し飛ばした!!しかしダークベースを破壊する事は出来なかった。
シグマ「とんでもない威力だな・・・」
ジャンゴ「さあ、着陸だ。」
レーザーが発射し終わった数秒後にシグマ達はやっと地面に降り立った。
スプラ「見て!」
ダークベースの屋根からまたたくさんのメタルチャオ達が出てきた!
ケイン「あそこが入り口だ!急げ!!」
シグマ達はダークベース正面の結構大きい扉に向かって走り出した。メタルチャオ達は空を飛びながらこちらに向かって銃で攻撃してきている。
シグマ「ハァ、ハァ、着いた!ぐ、ダメだ!扉に鍵がかかってる!」
ザルメス「任せろ!!おりゃああああ!」
ザルメスが力任せにドアをぶん殴るとドアは砕け、中に入れるようになった!
フェザー「急げ!!」
シグマ「ああ!!」
ズガアアアアアン!!
再びΩウイングからレーザー砲が発射され、シグマ達を追いかけていたメタルチャオの大群はは消し飛んだ!
シグマ「よし、このまま外のメタルチャオはΩウイングが倒してくれる!!」
ジャンゴ「中に入るぞ!!」
シグマ達はダークベースの中に入っていた。
第二十九話に続く