第十六話

エクサ「おい、バトラー、お前にはチャオを殺す罪悪感が無いのかよ!」

エクサは立ち上がりながら言った。

バトラー「そんな感情、あるものか。あったとしてもサイボーグになる前だ。」
エクサ「でもサイボーグになる前は罪悪感もあったかもしれないんだろ!?優しさもあったんだろ!?心臓の音もしてたんだろ!?
昔を思い出せよ!」
バトラー「フン、つまらん戯言を。昔の事など覚えているものか!」
エクサ「お前は昔優しかったかも知れないんだろ!?いや、優しかったはずだ!目を覚ませー!!!!」
バトラー「!!!」

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第十六話:戦う理由


バトラー「!!!」


―バトラーの記憶内―

?「何日も帰ってこねぇと思ったら、どうしちまったんだ!何だその角は!体の色が何で銀色になってんだ!?」

バトラー「黙れ!親父には関係ない!」
?→バトラーの父親「どうした!一体!あの優しくて強いバトラーは何処に行ったんだ!?」
バトラー「知るか!そんな事!俺は強さを望んで自らこの姿になったんだ!」
バトラーの父親「馬鹿野郎!目を覚ませー!!!!」

バトラーの父親はバトラーを殴った。

バトラー「貴様!!殺すつもりは無かったが、そこまでして死にたいのなら殺してやる!死ね!!」

バアァァァン・・・
バトラーは左腕をライフルに変え、父親を撃った。

バトラーの父親「ぐはっ・・・・」

バトラーの父親はその場に倒れた。

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エクサ「どうした、ボーっとしやがって。」
バトラー「!(今のは一体・・・・?)」
エクサ「殺すなら殺せよ、覚悟はできてる。」
バトラー「もっと強くなったお前らと戦ってみたい、今回は見逃してやろう。」

そう言うとバトラーはどこかに飛び去っていった。

フェザー「た、助かった・・・」
ザルメス「忘れたか?見ろ、このメタルチャオの数を。」
フェザー「これからどうする?」
GCAのチャオ「助けに来ました!!」
ザルメス「!」

壊れた車を飛び越えて、GCAのチャオが助けに来た。かなりの人数が居る。

コバルト「久しぶりだな、」
フェザー「コバルトさん!」

GCAのチャオの中に、コバルトも居た。

コバルト「後は俺たちでやる、もう帰っていいぞ。」
フェザー「はい!」

コバルトとGCAのチャオ達は、メタルチャオたちに向かっていった。

シグマ「(これで助かったが・・・なぜバトラーは俺達を見逃したんだ?」

エクサ「オイ街の皆、もう大丈夫だぜ!」
街のチャオ「・・・・・・・・」

気付くとビルの割れた窓の所から沢山の街のチャオがシグマ達を見ていた。

エクサ「・・おい皆、どうしたんだ?」
街のチャオ1「・・・うるさい!1回や2回ダークチャオに助けられたぐらいで僕らの恨みが消えるとでも思ったか!」
シグマ「(そうか、ここはヒーローシティ、ダークチャオは差別されているんだ!)」
街のチャオ2「そうだ!昔から僕らヒーローチャオはダークチャオに散々酷い目に合わされてきたんだ!」
エクサ「おい!俺たちはNTSのダークチャオだ、お前たちに危害は加えてない!」
街のチャオ3「うるさい!!ダークチャオは皆敵だー!!」
その他の街のチャオ「そうだそうだー!!」

街のヒーローチャオはシグマ達に向かってコンクリートの破片を投げ始めた!

フェザー「うわっ!」
ザルメス「これが差別って奴か・・・」
シグマ「く・・・皆、帰ろう。」
エクサ「ああ。」

シグマ達は携帯ワープカプセルで帰っていった。
後、携帯ワープカプセルとは普段PSPを半分にして重ねたくらいの大きさですが、使う時になるとハルツ博士の家のカプセルと同じくらいの大きさになります。
でもエネルギーの問題で一度にワープできるのは6匹までです。

説明不足だったのでここで説明させて頂きました。すいません。

?「あのチャオ達が今世界各地で戦ってるっていうチャオなのかしら・・・」

他のヒーローチャオと同じように、このチャオもビルの屋上からシグマ達を見ていた。
だが不思議とその顔に恨みの表情は無かった。

―ハルツの家―

ワープマシンから出てきたシグマ達は、すぐに近くにあった椅子に座った。

シグマ「俺たちは、何の為に戦ってるんだ・・・・?」


第十七話に続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第289号
ページ番号
23 / 52
この作品について
タイトル
~平和という名の終着点~
作者
アール
初回掲載
週刊チャオ第284号
最終掲載
週刊チャオ第302号
連載期間
約4ヵ月7日