第一話

シグマ「・・・・ようやく着いたか・・・懐かしいな・・。」

シグマは3年間の旅を終え、故郷の森に帰ってきた。森はさようならの森と呼ばれる。ガーデンにいるチャオと別れたいときにその別れたいチャオを送るあの「森」である。

シグマは近くにあった木の根元に座り、木に寄りかかった。
気持ちいいそよ風が吹き、小鳥達の鳴き声が聞こえる。
遠くを見渡せば、この世界の中央都市、ニュートラルシティのビル郡が見える。略してNTSと呼ばれる。広さは東京都の倍ぐらい。
ここは山の中腹の平地にあるため、けっこう遠くまで見渡せる。

シグマ「街がよく見えるな・・・ん?あれは・・火事だ!でも火事にしては範囲が広すぎる・・なぜだ?」

?「ウィーン、ガシャガシャ・・ピピッ!」
シグマ「ん?」

後ろから変な機械音が聞こえたので、シグマが振り向くと、振り向いた途端にマシンガンの弾が飛んできた!

シグマ「うわ!なんだ?」

シグマはとっさに飛んできた弾をよけた!

シグマ「ぐ・・お前、だれだ?」
?「ジジジ・・・ガチャン。」

攻撃してきたのはチャオのようだ。
でも見るからに普通ではない。銀チャオの釣り目で、瞳がなく白目だ。形はNNPだが、頭に一本の黒い角が生えている。
しかも、右手はマシンガンになっている。機械音も聞こえる。どうやらロボットらしい。

シグマ「戦う気があるみたいだな・・面白い!マイティソード!」

シグマはマイティソードを氷属性に変え、切りかかった!
それと同時にロボットも構える。

シグマ「食らえ!」
ロボット「ガシン!」

ロボットもマシンガンで剣に対抗する。

シグマ「こんなマシンガンでオレを殺せると思うな!うおおお!」
ロボット「ジジ・・バチバチ」

シグマが剣に力を込めると、ロボットのマシンガンは二つに切れ、そのまま剣はロボットを真っ二つにした!

ロボット「ガ・・ジジ・・ブシュウウン」
シグマ「ちょろいな・・ん・あれは!なんてことだ!」

戦いを終えたシグマが街の方を見ると、街はさっきよりも広範囲に炎が広がり、ビルはほとんど破壊されていた。

シグマ「クッ・・すぐに行かないと・・グアッ!」

強力な一撃を受けたシグマはその場に倒れた。
シグマは意識が薄れ行く中、あたりを見渡した。すると森のチャオ達が何匹も倒れていた。そしてそれを踏みつけるあのロボットが見えた。
シグマの前にもロボットが立っていた。ただ、一本角ではなく三本角だった。三本角のロボットはシグマを見て笑っている。

シグマ「く、くそ・・・」

シグマは意識を失った。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第284号
ページ番号
2 / 52
この作品について
タイトル
~平和という名の終着点~
作者
アール
初回掲載
週刊チャオ第284号
最終掲載
週刊チャオ第302号
連載期間
約4ヵ月7日