前編【チャオ】
今は空前のチャオブーム、ほとんどの人がチャオを、育てている
俺は健一、今から友人の健太のチャオの誕生日プレゼントを買いに来ている
「木の実は二個でいいか、よし健太の家に行くか」
健一が、商店街を抜けようとしてるとき、背中を突かれた様な気がした
「子供か?」
健一が振り向いたら、それはチャオだった、どうも木の実が欲しいみたいだ
健一はチャオに木の実を差し出した
「食べるか?」
「チャオ!」
チャオは木の実を健一から取って食べ始めた
「美味しいか?」
「チャチャオ!」
チャオはもう、木の実をたいらげた
「もう一個食べるか」
健一は、もう一個の木の実を差し出した
すぐに健一から、木の実を取って食べ始めた
「よく、食うな~」
チャオはもう一個の木の実もたいらげた
いきなり、健一は不思議に思った
「お前どうしたんだ、捨てられたのか?」
「チャオ…」
チャオは寂しそうに鳴いた
健一は、すぐに健太に電話した
「健太か」
「よう、健一どうしたんだもうすぐ始まるぞ、誕生日パーティが」
「ちょっと捨てられたチャオを見つけたから育ててやる事にしたから行けなくなった」
「そうか」
「スマンな、また改めてプレゼント持っていくから」
「わかった、またな」
「ごめんな、健太」
俺はチャオと、買い物に行くことにした
「さあ、いくか」
「チャオ♪」
俺とチャオは商店街で、木の実などを買うことにした。
日が暮れてきた
「もう夕方か、よし帰るか!」
「チャオ!」
帰る途中におもちゃ屋を見つけた
「そうだ!」
健一はおもちゃ屋に入った
健一が出てきた、ガラガラとミニカーを買ったみたいだ。
「よし帰るか」
「チャ!」
健一の家に着いた
「ここが俺の家だ、さあ入れ」
「チャオ!」
木の実はテーブルの上に置いた、他の食料品は冷蔵庫に入れた
「さて、お前の名前を決めるか」
「チャチャオ♪」
「チャロンなんか、どうだ?」
「チャオ!」
チャオのポヨがハートになった、気に入ったようだ
「よしこれから、お前はチャロンだ!」
いきなりチャロンが、泣き始めた
「何だ、何だ、腹でも減ってるのか、ほら木の実だ」
チャロンはすぐ、木の実を取って、食べ始めた
「そんなに、腹が減ってたのか」
チャロンは食べ終わって、満足そうな顔をしている
「チャロン、これで遊ぶか?」
健一は、ガラガラとミニカーを差し出した。
チャロンは、ガラガラを振って喜んでいる。
「チャオ♪チャオ♪」
「さて俺も、ご飯でも食べるか」
チャロンは、次はミニカーで遊んでいる
「喜んでるな、良かった、良かった」
そのまま、チャロンは寝てしまった。
「今日は、チャロンとも会ったし、色んな事があったな、はぁ~俺も、眠たくなってきたな、早いが寝るか。
健一はいつもより早く寝た
朝が来た
チャロンは、健一より早く起きて、おもちゃで遊んでいた
健一は、起きた
「チャロン、もう起きていたのか」
「チャ♪」
チャロンは、返事をした。
「はぁ~、朝ごはんの用意でもするか」
10分後
「チャロン、ご飯~」
と言っても木の実だ。
「チャオチャ♪」
「食べ終わったら、公園に行くか」
「チャオ!」
そして、チャオが木の実を食べ終わった。
「よし、行くか!」
「チャオ!」
近所の公園には、たくさんのチャオがいた。
「うわ~、いっぱいチャオがいるな、チャロン一緒に遊んで来い!」
「チャ!」
滑り台で遊んだり、シーソーを他のチャオとやってるうちに、もうお昼時だ
「チャロン、帰るぞ」
「チャオ!」
「良かったな、友達が出来て」
「チャオ!」
健一とチャロンは、家に帰ってきた
「チャロン、はい木の実」
「チャ♪」
美味しそうに、チャロンは木の実を食べた
「よし、買い物に行くかチャロン!」
「チャオ!」
「買い物は、チャロンの木の実、俺のご飯の材料だ」
30分後
買う物は、全て買った健一とチャロンが商店街から出てきた
「さぁ、家に帰るか」
「チャオ!」
家に帰ってきた、健一とチャロンは昨日と同じ様に遊んだり、ご飯を食べて午後10時に寝た
そして、一週間変わらないが、楽しい一週間をすごした
そして次の日、家のチャイムが鳴った
「はい」
「あのここに迷子に、なったチャオは居ませんか?」
「え、捨てられたんじゃないんですか」
「いや、その日の朝、いつの間にか居なくなってたんです、そして昨日商店街に私のチャオと思われる、チャオを見かけたので、この近くの人に聞いてたら、9日前にチャオを飼った人が居ると聞いたんです。
そのチャオが私のチャオなら、羽と羽の間にほくろみたいな、黒の点があるはずなんですが…見てもらえます?」
「…はい」
俺はチャロンの背中を見たら確かにあった
「はい、これは貴方のチャオです、どうぞ」
「あ、ありがとうございます、それでは」
チャロンが居なくなった部屋は暗く寂しかった、俺はまるで一週間の間、ぬけがらのようだった…
チャロンが居なくなって、一週間がたった、家のチャイムが鳴った俺はドアをあけた