半透明
半透明の僕をすかしてみれば
僕の仲間しか見ることは出来ない
そして何処にあるかも知らない遠い空も
半透明は実が見えない
ある意味それは物理的におかしいこと
だから僕はその時考えた
僕たちチャオ以外は全て嘘ものだと言うことを
僕は嘘の中で生きている?
否定できない自分がもどかしい
いつも僕たちがおいしそうに食べる実も
いつも気持ちよく寝れる芝生も
所詮偽物?
僕たちは嘘に塗り固められた自然で暮らしているの?
誰にも聞けない自分がもどかしい
こんなことを考える僕は頭がおかしいのかな?
僕だけは違うチャオなのかな?
否定してくれない人がいないことが悲しくなる
こんなことを考えていたある時の午後
でもやっぱり睡魔に襲われていく、僕
この太陽はもしかしたら、いや、確実に嘘ものだろう
でも、やっぱりこの太陽が一番落ち着ける
どうせ、みんながこれを本物というならば
たとえ嘘ものだとしても
これらは本物としてあり続けていく
それで良い
・・・あぁ、眠たい
少なくともこの睡魔が嘘ものではないことは分かっている
それで良い