ガラクタ

夕方になり気味の
君と放課後ランデブー
空腹ガマンしながら
いつもの回り道

サイレン 急ブレーキ 銃声
…鳴り響く夜の街
繋いだ手が暖かいから暑くなる
…それってもう限界かなぁ

苦しみを味わって 
幸せはほんの一瞬で…
うさんくさい通販の壺で
何とかならないかなと手を伸ばす

バッティングセンターで
空振り率10割
ずれた歯車 あの風車は
もう二度と回らない

ガラクタの人形を
つなぎ合わせて愛した
壊れそうだから
触れようにも触れられない

もうじき夏がやってきて
台風が僕を飛ばして
この人形も跡形もなく
消えるのだろう

透明なビーズを重ね合わせて
真っ白い太陽を反射させる
タバコ フルーツカクテル ズブロッカ
何でも良いから僕を酔わせて

嘘みたいそんな事が
この世には数え切れないくらい
あなたを好きになったことも
あなたにキスしたことも

でもそれでも迷わず
僕はこの世界で生きることにしよう
人は結局この世界が好きで
僕も人を好きになって生きている

ガラクタのように離れて
見失っても僕は必死で探すのだろう
バラバラにされても糸しか無くても
僕は必死で探しているのだろう

夕方になり気味の
君と放課後ランデブー
空腹ガマンしながら
いつもの回り道

サイレン 急ブレーキ 銃声
…鳴り響く夜の街
繋いだ手が暖かいから暑くなる
そのまま夏が続きますように



がらくた 08/06/08

→30分で書いた。
 いやぁ、病み上がりの頭だと推敲がメンドイ(笑

この作品について
タイトル
ガラクタ
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第325号