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マヌケ「あいたたた…あ、ナゾナゾだ」
ナゾナゾ「…どうでもいいので早くどいてください」
何時まで経ってもどいてくれないので、ナゾナゾは少し気を悪くしているみたいです。
マヌケ「あ、ごめんごめん。で、何してんのー?」
メーデ「問題を出されたから考えてるのよ!あーもう!ヒント忘れちゃったじゃない!」
突然のハプニングに、メーデはかなり驚いていたようです。
クレアは「まぁまぁ」とメーデを宥めていました。
クレア「ヒントならボクが覚えてるから。えっと、最初の文字が『連合』で、最後は『総司令部』。真ん中の文字を考えないとね」
何だかクレアの方が年上の様に思えて、メーデはちょっと不機嫌になりました。
メーデ「…分かったわよ。早く解いちゃいましょ、こんな問題」
ニコニコ「連合…司令部…」
クレアとメーデ、ニコニコは、また答えを考え始めました。

プンプン「で、お前誰?」
マヌケ「マヌケって言うんだよ~。へへへ」
プンプン(何か…いかにもマヌケって感じの奴だな)
プンプンの頭からは、すっかり問題のことが抜け落ちていました。

クレア「うーん…『連合軍隊総司令部』」
ナゾナゾ「違います」
メーデ「『連合国体総司令部』」
ナゾナゾ「ハズレです」
ニコニコ「『連合破壊総司令部』」
ナゾナゾ「破壊って何ですか…」
3人は、それぞれ色々な熟語を当てはめて答えていますが、一向に答えは出ません。
ナゾナゾ「はい、そろそろ時間切れですよ」
ナゾナゾは、この無意味な会話を打ち切る為、時間切れを言い渡しました。
3人は「えぇーーー!!?」と叫びました。
クレア「もう時間切れなの?」
メーデ「あと少しで分かりそうなのにー!」
ニコニコ「解けなかった…」
ナゾナゾは、答えを言ってしまいました。


答えは、『連合国軍総司令部』です。
ちなみに、日本と言う国の憲法、『日本国憲法』の原案を作ったんです。
マッカーサーは、アメリカ人です。アメリカ人が、日本の憲法を作っちゃった訳ですね。
これにはちゃんと理由があるんです。

日本には、『大日本帝国憲法』と言うものがあったのですが、戦争に負けて、憲法を作り替えることになったんです。
その時、まず日本は憲法の原案を作り、GHQに見せたのですが、その時に、GHQが「これじゃあ前と変わらないじゃないか!」と認めなかったんです。
日本はアメリカに負けたので、まぁ逆らえないですから、GHQが次に作った原案に沿って、憲法を作ったんです。


メーデ「へぇ…」
ニコニコ「『連合国軍総司令部』…」
クレア「分かんないよ、こんなの…」
3人はがくりと肩を落としました。
ナゾナゾ「じゃあ次の問題ですよ」
マヌケ「あ、ちょっとまって!」
ナゾナゾが問題を出そうとした時、マヌケが言いました。
マヌケ「このチャオ達、迷子を捜しているんだって。だから歩きながらにしようよ」
プンプンは、マヌケに今までの事情を話したようです。
話を理解したマヌケは、ナゾナゾを説得してみました。
ナゾナゾ「ふむ…別に構いませんよ。では問題です」


日本では、虹は7色と言われています。
では、アメリカでは何色と言われているでしょう?


ナゾナゾ「今回は、比較的簡単な問題にしてみました。これなら歩きながらでも考えられるでしょう」
ナゾナゾは、ゆっくりと歩を進めました。
マヌケ「さぁ~てぇ、アタイもついてこー」
メーデ「あ、ちょっと、待ちなさいよぉ」
クレア「これで問題解きながらだけどリリカを捜せるね」
プンプン「はぁ…またアメリカかよ」
ニコニコ「日本では7色、アメリカでは…」
それぞれ考えていることは違うけど、そろって歩き出しました。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第272号
ページ番号
18 / 33
この作品について
タイトル
ガーデンのヒミツ
作者
神崎揚羽(紅黒梓)
初回掲載
週刊チャオ第266号
最終掲載
週刊チャオ第312号
連載期間
約10ヵ月19日