第6話

翌日、啓作はチャオガーデンへの入り口の前に来ていた。


「坊ちゃま、これはチャオキーといって、これさえあればいつでも自由にチャオガーデンへ入る事が出来ます」

田中は、昨日こう言った。


俺は、田中に指定された場所に来たが、鍵を使うべきであろうドアがない。それ以前にここは、塾から少し離れた空き地だ。


時計は、13時を回っている。
この時期には一番暑くなる時間帯だ。

学校が休みだから、せっかく来たのに入れないんじゃなぁ。


「早くチャオに会ってみたいたいな」

啓作は、そう呟き家路を辿ろうとした時、目の前にあの装置が出現した。



おっ、出てきた。なんでだろう?俺、何にもしてないのに。


多くの疑問が残るものの、チャオに会いたい一心で啓作は、空間移動装置に足を踏み入れた。

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掲載号
週刊チャオ第330号
ページ番号
7 / 17
この作品について
タイトル
振り返れば、あの日と同じ坂道
作者
チャフカ(エキドゥナファン)
初回掲載
週刊チャオ第328号
最終掲載
2010年5月16日
連載期間
約1年10ヵ月19日