永遠~悲劇そして結末~
和田須磨は街の門の前にいた。
門の前には誰かいる・・・。
冬木茜だった。
和田須磨「そこをどけ・・・。」
冬木茜「いや。」
和田須磨「どけと言っている!!」
冬木茜「私信じてる・・・。あなたの事を・・・。」
和田須磨は剣を向けるが、震えてしまう・・・。
和田須磨「お前を・・・殺さなちゃ・・・俺が殺されるんだ・・・なのに俺は・・・。」
冬木茜「・・・・・・・・・・・。」
冬木茜は和田須磨に近づいていく・・・。
和田須磨「冬木・・・?」
冬木茜「・・・・・私を殺さないとあなたが死ぬ・・・。チャオと別れさせないと・・・あなたが死ぬ・・・・・。」
冬木茜は和田須磨の剣を掴む。
冬木茜「あなたを殺させたりは・・・・・させない・・・!」
冬木茜は自ら剣を体に刺したのである。
冬木茜がその場に倒れた。
和田須磨「・・・あ、・・・あぁ・・・・・!」
冬木茜「これで、いいのかな?」
和田須磨「なんでこんな事を・・・!」
冬木茜「私達は・・・このチャオ達と・・・別れたく、ない。私を殺せばあなたは・・・死ななくてすむんでしょ。」
さっきの言葉が・・・現実になった。
和田須磨「でも、お前が死んだら俺・・・!」
冬木茜「ありがとう・・・大好きだよ・・・。」
そう言うと、目を閉じてしまった。
チャオが寄って来る・・・ホップだ。
その時黒い手にホップは掴まれて時空間に放り込まれてしまった。
露ッ怒「一匹ゲット~。」
DX「・・・よくやったな須磨。行くぞ。」
その時、門から何人か出てきた。
千賀某「これは・・・・・!」
茶ピル「お前らがやったのか!!うおおおおおおおおおお!!」
茶ピルは斧を持ってDXに襲い掛かる・・・。
DX「雑魚が。」
剣一振りで腹を抉られ、茶ピルは倒れてしまった。
DX「行くぞ須磨。」
和田須磨の脳内で冬木茜の言葉が聞こえる・・・。
このチャオ達と・・・別れたく、ない。
和田須磨「うわあああああああああああああああああああ!!」
その刹那。和田須磨は襲い掛かったDXと露ッ怒に・・・。
斬る。斬られる。立ち向かいまた斬る。
血が飛び散る。露ッ怒が倒れる。
斬られてそして・・・和田須磨はDXを刺した。
和田須磨の体は血まみれになっている。
DX「・・・魔界の王を殺すとは・・・・・見事だ。」
剣を引き抜くとDXは倒れた。和田須磨は冬木茜の体を持つと走り出した。気が遠くなっていく。
千賀某「あいつは一体・・・。」
長はそこで立ったままでいた。今起きたことが信じられずに。
和田須磨「生きてるか茜。」
冬木茜「・・・うん。」
和田須磨「見ろ。綺麗な満月だ。」
そこは思い出のいつもの丘だった。満月が二人を照らす。
冬木茜「・・・ありがとう・・・・・チャオと街の人達を守ってくれて・・・。」
和田須磨は倒れてしまった。目の前が暗くなる。
和田須磨「ありがとよ・・・決心がついた。・・・これからは・・俺が・・・・・お前を・・・。」
そう言うと和田須磨と冬木茜は死んだ。
二人は死んだ後に行く『天界』と『暗黒界』の内の天界で。
いつまでも一緒にいるのであろう。
二人ともいつも高らかに笑い続けているのであろう。永遠に・・・。
和田須磨「守ってやるよ・・・・・冬きゅん・・・・・・。」
END